diary.gif (2960 バイト)

 

3月31日


  18日の朽ち木割り採集で持ち帰った立ち枯れを、26日に自宅で割ってみた。オオクワかヒラタ等の終令幼虫が出てくるのではないかと、ワクワクしながら割ったのであるが、予想に反してコクワらしき幼虫以外何も出てこず、ガッカリである。何のために、これだけ重い立ち枯れを、眼底出血の危険を冒しながら運び降ろしたのか....私にとって、まさに命がけだったのに...(涙)

 まあ、良いことは続かないとのたとえもあるので、仕方がないとあきらめようと思う。と言いつつ明日の土曜日は、立ち枯れの根っこを掘りにスコップと斧を持って出かける予定にしてる。あの根っこがどうなっているのか確かめて見ないことには、どうしても気持ちが収まらない。(^^;;   

 ところで立ち枯れと共に、切り倒したときに出来た破片を拾い集めて持ち帰ってきたので、さっそくミキサーで粉砕してみたのであるが、これがまた何ともたとえようのないぐらい良い感じのマットになった。

 もちろん発酵などしていないのであるが、色や香りなどは菌糸ビンの培地にたいへんよく似ている。やはり自然界にいるクワガタの幼虫は、そのようなキノコ菌が良く廻ったところで生活しているのだと、あらためて感心させられる。この事実を再確認する度に、発酵マットとはいったい何なのかと思ってしまう。

 しかしながら、小島啓史氏の著書や月刊むしにあるように、発酵マットでヒラタのみならずオオクワガタまでも75オーバーが出るのであるから、効果があることを否定することはできない。発酵マットと菌糸ビン飼育、この似て非なる飼育方法が共存することは、それはそれで非常に興味深いことでもある。
 

tachigare_mat.jpg (11721 バイト)
立ち枯れを粉砕して作成したマット

4月 7日


 
4月1日、先月18日の朽ち木割り採集で持ち帰った立ち枯れの根っこを掘りに、またまた奈良へ出かけてしまった。その結果は根っこ掘り採集記で明らかにしたいと思うが、余り芳しいものではなかったと報告させていただきたい。

 ところで奈良に出かけると、どうしても立ち寄りたくなるのが奈良オオであるが、今回もご多分に漏れず覗きに出かけたのは言うまでもない。

 先日、リストが届き、そこにも書いてあったのだが、今月から直販部は営業時間を拡大したらしく、夜の9時まで開いているとのことである。商売熱心な奈良オオならではだと思うが、社員の人件費も払わないといけないことだろうし、結構大変だと思う。

 午前10時過ぎについたときには、さすがにお客さんはちらほらと言う感じだった。しかし、それから15分もしないうちに続々とマニアらしき人たちがつめかけてきた。相変わらず繁盛している。

 さて、今回目についたのは、以前より標本の数が増えていることだ。藤田和久さんが加入されてから、さすがにパワーアップしたようで、スマトラオオヒラタやアルキデスの大歯、中歯、短歯形などがきれいに標本にされている。最近個人的に気に入っているパリーもあって、なかなか見応えがあった。この辺りの詳細も、後日紹介したいと思う。

 今回は、昆虫フィールドのバックナンバーと、フジコンの防虫・防湿シートを買ってみた。最近はムシも迂闊に買えないし、埋め込みマットも場所を取るため買うことが出来なくなった。まあ、本ぐらいなら大して問題ないと思っている今日この頃である。

2000_0401_naraookuwa33.jpg (12516 バイト)
これぐらいなら置き場所に困らない!(^^;

6月12日


 毎週更新するのが基本の飼育日記帳のはずなのに、またまた2ヶ月以上も空けてしまった。例によって弁解の余地はないのだが、今回はいろいろと用事が重なり、ほんとうに書く時間が取れなかった。桜の季節は既に終わり、いつの間にか梅雨に入っている。イヤな時期とは言え、本格的な採集&飼育シーズンの始まりでもある。

 今年も採集に行く機会はあまりないと思うが、飼育は相変わらず忙しく、相当な数を押しつけたにもかかわらず、未だに成虫と幼虫を加えると三百頭ほど飼育している勘定になる。計画ではあと100頭ほど減らす予定だったのに、未達成に終わりそうだ。

 もう少し現状報告しておくと、ペアリングしているケースが30、ミニケースに入れているものが80ほどあって、これだけで成虫の数は140頭ほどになる。その他は幼虫か蛹になっている成虫予備軍だ。しかしながら、これだけでも餌やりが大変なのは変わらない。

 今のところ、一週間に一度だけゼリーを入れるようにしているが、二日ほどで食べきってしまう成虫もいる。一昨年までは、かわいそうに思って次から次へとゼリーを補充してやったものの、飼育数が増えるとともにエサ交換の時間とお金がなくなり、今では心を鬼にして一週間に一度と決めている。

 ただし、ペアリングしている個体については、ストレスからオスがメスを攻撃しないように、なくなれば出来るだけ補充してやるようにしてるので、あまり手間が省けたとは思えない。手間を省こうと思うなら、ペアリングケースを減らせば良いのは至極当然だと思いつつ、いつの間にやら30もセットしてしまう自分が情けない。

 それでも、予備に取っておく個体数はずいぶんと減った。昨年は、ミニケースだけでも150ぐらいあったのではないか! 正確に数えたことはないが、現在空になっているケースを数えていると、そのぐらいになりそうだ。

 まったく、よくもこれだけ飼育していたものだと、我ながら感心してしまう。今後は健康維持のため、ペアリングは20、予備は50程度に抑えたい。

 みなさんも、くれぐれも飼育のし過ぎには注意していただきたいと思う。
 
6月30日
 先日の24日、実家で飼育しているカブトムシ(もちろん国産)の様子を確認したところ、続々と羽化し始めているようで、既にマット上に出てきて動き回っている虫もいた。 マットをほじくり返して確認したところ、羽化しているのはほとんどがオスのようだ。これから一週間以内に次々と活動し始めると思われるので、早急に配る手配をしなければ、とんでもないことになってしまう。

 予想では100頭前後は確実にいると思われる。すでに予約が数件入っているので、実家がカブトムシに占領されることはないと思う。

 カブトムシの飼育は今年で満5年になるので、そろそろ撤退しようかと考えているのだが、息子が小学生になるまでは、細々とでもいいから飼育し続けてほしいとの要望が家内からもあるのも事実だ。家内は息子のためといいつつ、本来の目的はガーデニングに必要な肥料、つまりカブトムシの糞が欲しいだけなのである。

 まあ、飼育場所を取られるのが問題だけれども、クワガタに較べると手間もそれほどかかるわけではないので、これまで飼育容器に使っていた3つある熱帯魚の水槽を一つだけにして、もう少し飼育を続けたいと思う。

 長い間、実家と自宅の両方で飼育をしてきたが、日頃の整理!?が功を奏したのか、最近は実家の飼育数が一時期に較べるとすっかり少なくなった。ミニケースに入れている個体など20頭ぐらいになっている。もちろん、ペアリングしている中ケースも10個前後に収まった。この調子で、自宅の飼育数も一気に減らそうと思う。

beetle_0624.jpg (11829 バイト)
続々と羽化し始めたカブトムシ!

 


b-back3.gif (712 バイト) b-home3.gif (768 バイト)