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3月 7日


 先日の日曜日、久しぶりに山へホダ木を取りにって来た。つまり、ホダ木採集である。冬場の楽しみの一つに朽ち木割り採集があると思うが、ホダ木採集もなかなか楽しいもので、捨ててあるホダ木の中から、産卵木として使えそうなものを如何にして見つけ出すかが楽しい。

 雨ざらしになっているので、早く取りに行かないとドンドン朽ちて行くのがわかっていながらも、半年以上採集?に行けなかった。その鬱憤を晴らすと言うと大げさだが、今回は10本ほどいただいて来た。

 ただ残念なことに、腐朽が進んでいて、良さそうなホダ木はこれ以上あまり見つかりそうになかったので、また新しい採集場所?を探さなければならない。

 昔は産卵飼育木も高価だったが、今は良質のものが安く手に入る時代になってきたので、必要ならば購入するほうが賢いと思う。私の場合は、趣味の一つとしているから、今まで続いてきたのだろう。

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山から取ってきたホダ木


 シイタケの原木栽培に使用されたホダ木は、だいたい長さが1m前後、直径が10〜20cmぐらいのものが多く、私が取ってくる場所に捨ててあるのは、クヌギとナラがほとんどのように思う。
 

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庭で適当なサイズに切る!

 一軒家に引っ越してからは、自宅まで運び上げる手間がなくなり、庭で適当なサイズに切ることが出来るようになって、たいへん楽になった。最近は、メジャーで測りながら、長さ13cmずつに切って行くようにしている。このサイズにすると、飼育ケース(中)に入れるとき、縦にしても横にしても、立てても都合がよいからである。市販のものは、14〜15cmが多いように思うが、これだと少し長く感じられるが、ほとんど誤差の範囲かもしれない。

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一本で、だいたい7個取れる!

 ものにもよるが、一本のホダ木から約7本ほど取ることが出来る。一つ200円として、1400円分得をした気分になって、うれしい一瞬である。(せこい!)

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こんな感じです。

 ほんとうは、ハウス栽培の使用済みホダ木が一番良いのだが、私がよく出かけるところでも、大手クワガタ&ペット業者が買い付けに来ているようで、なかなか譲ってもらえない。 お金を出すぐらいなら、わざわざ取りに行くより市販のものを購入するほうが、よっぽど質の良いものを選べるので、それは問題外といえるであろう。やはり、ホダ木採集の精神からすると、捨ててあるものを拾って来なくては意味がないのである。

3月17日


 先週の日曜日は、実家で飼育材料の整理をして過ごした。実に平和な休日である。先日も家庭用ミキサーを使用した自家製マットの作り方を紹介させていただいたが、本日もご多分に漏れず、午後からミキサー三昧を楽しもうと、昨年割り出した産卵木片が入っている袋を物置から取り出し、シートの上にひっくり返した。すると、何と言うことか、終令幼虫が4頭転がり出てきたのである!


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転がり出てきた4頭の終令幼虫


 産卵木を割り出すときに回収し忘れた幼虫だと思われるが、いったい何の幼虫か皆目検討がつかない。私が飼育しているクワガタなのでヒラタ系かオオクワ系だと思われるが、いったいどの種類なのだろう? 正直言って、うれしい気持ち半分、困った気持ち半分である。

 ただ、いつも産卵木を割り出した時、木屑をまとめて入れておく際に、種類の違うものを一緒に混ぜたりしないので、複数の種類が混じっていることは考えられず、単一の種だと思われる。こうなったら、成虫になった時にプロフェッショナルのSB氏に鑑定していただくほかなさそうだ。

 幼虫を見つけたときの産卵木片の様子は非常に湿っており、ふやけたような状態で、手で握ると水がしみ出しそうな感じであった。また、木片の色は全体に白っぽくて、いかにもおいしそうな色をしていた。それに、屋外にある物置の中にあったため、たいへん冷たく、10度以下であったことは間違いないと思われる。

 このような環境の中でも、このぐらい大きく育つと言うことがわかったのは、一つの収穫でもあった。幼虫飼育環境には、温度もさることながら、湿度が非常に重要な要素として関与しているのではないだろうか。

 普通、これだけ水分を含ませると、添加剤入り発酵マットなどは腐敗する可能性が高いと思われるが、このように無添加の状態であると、マットではなく木片と言う違いはあるが、腐敗は起こらなかったようだ。

 いずれにせよ、無事に羽化するまで大事に育てて見たいと思う。

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いったい何の幼虫であろうか?

3月21日


  先日の18日、久しぶりにに朽ち木割り採集に出かけてきた。昨年1月、能勢に連れていってもらって以来なので、1年以上ブランクがある上に、今回は一人である。体調を崩して以来、もう二度と採集には出かけられないのではないかと思っていたが、半年を経て少し体調も回復したため、今回の出撃となった。

 目標にしていた場所は、約2年前に発見していたところだったのだが、この2年間に周りの様子はすっかり様変わりし、雑木林は削られ、その代わりにとってつけたような公園が作られた。実にくだらない出来事だ。
 
 それはともかく、目的の場所は、開発という破壊からかろうじて逃れられ、奇跡的に残っていた。はやる心を抑えつつ、ようやくたどり着いた木が下の写真である。

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二年越しで目星をつけていた立ち枯れ

 結果については、採集記で後日報告させていただくが、これまでコクワの幼虫しか採集したことがなかったにもかかわらず、ついにそれ以外と思われる幼虫を発見する事が出来た! これはもう感動ものである。(涙)

 後は、この幼虫が何であるのかを知りたいのだが、近いうちにSB氏に鑑定してもらう予定にしている。

 


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