最近の奈良オオでは、国産ヒラタは滅多にお目にかかれなくなっていたのですが、久しぶりに見ることができました。南西諸島産でも、特に好きなオキノエラブヒラタ。自宅で飼育している個体より大きくて、なかなかよい形です。ダイトウヒラタに愛知産本土ヒラタ、それにツシマヒラタなど、私にとって愛着のある国産ヒラタ。個人的に言えば、もっと充実して欲しい種類なのです。

 それにしても、外国産に比べれば国産の数が少ない感はどうしても否めません。やはり、今は外国産が主流だというのを、改めて感じざるを得ませんでした。その点で言うと、私のクワガタ飼育は、まさに非主流を歩んでいることになりそうです!
 

nara_ookuwa081305.jpg (8972 バイト)

nara_ookuwa081319.jpg (9590 バイト)

大好きなオキノエラブヒラタ

奈良オオでは珍しい国産ヒラタ


 生体以外にも、新しいアイテムが結構増えておりました。送られてくるリストにも載っているのですが、最近流行の生オガコです。ブナ以外にもエノキ、コナラ、クヌギなどもありました。試しに、ブナを1袋購入したのですが、これをいかにして使用するか、まったく検討もつきません。
 詰替用菌床に混ぜるというと言う手法がありますが、これは以外と難しく、上級者でしか成功しにくい技術のように思います。 電子レンジなどを持っている人は、種菌を購入して自作の菌糸ビンを作成するということも選択支としてあるかと思いますが、電子レンジのない私には不可能です。いっそ、発酵マットにでも混ぜてみようかと考えている今日この頃です。

 発酵済みマットも幾種類か売られておりましたが、かなり割高な気がしました。これならば、もうちょっと奮発して菌糸ビンを購入したほうが良いのではないかと考える次第です。発酵済みマットは、すぐにでも使用したい場合には有効なのですが、分解が進むとクワガタには不適なので、取り扱いには注意が必要かと思います。クワガタと一緒に、カブトムシを飼育されている方は、そちらに転用できるので、そのような問題もないでしょう。

nara_ookuwa081309.jpg (8549 バイト)

nara_ookuwa081312.jpg (10195 バイト)

用途が広い生オガコ(ブナ)

なかなかよさそうな発酵済みマット

 
 最近、店内にはディスプレイを兼ねて標本箱が壁に飾られるようになりました。これは、ヘラクレスオオカブトの標本ですが、さすがに見応えがあります。標本にはほとんど興味のない私としては、ただ迫力に圧倒さているだけで、じっくりと観察する気持ちは起きないのですが、標本好きの方は一度見に来られても面白いかも知れません。これからも、もっと増やして行くとのことなので、楽しみだと思います。
  

nara_ookuwa081301.jpg (7264 バイト)

nara_ookuwa081317.jpg (8606 バイト)

ヘラクレス標本

否応なしに連れて来られる嫁と息子


 奈良オオには、いつも嫁さんと息子を引き連れて家族全員で出かけるのが恒例になっているのですが、本人達はいい迷惑だと思います。だた、奈良オオ以外にも近くのスーパーや洋品店などに立ち寄り、ショッピングも兼ねた一連のツアー!?なので、辛抱してくれているものと思われます。

 それにしても、奈良オオの従業員さんはいつも忙しそうです。私が行くときは、午前中が多いのですが、オーナーの奥さん(実質上の直販部の責任者)と、どうも顔立ちが似ているので、多分そのお姉さんだと思われる人、それに若い人数人が入荷した生体の分別に追われている感じです。産卵木や飼育マット、ゼリーを運ぶのは相当の重労働なのではないでしょうか!

 オーナーの奥さんはなかなかのやり手で、お店を取り仕切っている感じなのですが、従業員にコーヒーを入れてあげたり、細かい気配りの出来る人でもあると思いました。従業員を大切にしないお店は、奈良オオでなくともいつか落ち目になるのは世の常だと思います。

 それに引き替え、オーナーは余り直販部に顔を出さなくなったようで、ちょっと寂しい気もします。強面なので、初対面の人は声をかけにくいかも知れませんが、頭から湯気を出しそうな勢いで、いつもエネルギッシュに動き回っている雰囲気は、それだけでも迫力ありです! 

 自宅の裏庭を塀で囲い、ブリーディングルームにして飼育していた頃を知る人間としては、いまのように大きくなりすぎないで、アットホームな雰囲気を残しておいて欲しいと思うと共に、東京進出も新たなる目的なのかも知れませんが、地元に根付いた良心的な店を今後も展開して行ってほしいと感じました。

終わり

b-home3.gif (703 バイト)