吉野山の櫻


櫻花爛漫 奧山に 開き


萬木萬花 全山 華やぐ


此櫻 古來の寄進と 知れば


忽ち覺ゆ  是將に 遺徳の賜かと




















吉野山 よしのやま  奈良県中部、大峰山脈
の北側の一支脈の稱。南朝の所在地で史跡に富
み、古來櫻の名所。その數3千本。吉野山にな
ぜ、櫻が多いのだろうか。

 吉野山の中心にある金峯山寺の本堂に祀られ
ている藏王權現は、櫻材で彫られている。その
ため、櫻はご神木として崇められ、平安時代か
ら櫻の苗木が寄進され、この地に植えられるよ
うになったからである。日本一の櫻の名所は信
仰によってつくられたのだ。


萬木萬花 ばんぼくばんか


寄進 きしん 社寺などに金錢、物品などを寄
           付すること。


是 これ


將に まさに


遺徳 ゐとく  死後または後世に殘る恩徳

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