高千穗峡         高千穗峡


青苔の石柱 天空を 覆ひ


天上の瀑水 深淵を 撃つ


源流に 稚魚 誕生と聞けば


忽ち覺ゆ 神話の溪に 春近しと











高千穗峽 たかちほけふ  宮崎縣北部にあ
る峽谷。高千穗は、日本神話の神々が舞い
降りたという神話「天孫降臨」の地として
知られている。
 この峽谷は、九州山地に端を發する五ヶ瀬
川が、熔岩流が堆積した臺地を深く浸蝕し、
神祕的な景觀に形成された。

 十月、五ヶ瀬川の源流には、産卵に訪れた
溪流魚のやまめの姿が見られる。

石柱 せきちゆう  ここでは、流れ出た熔岩
が固まる時にできた、柱状の割れ目(柱状
節理)を指す。

青苔 せいたい  青いこけ

稚魚 ちぎよ  卵からかえって間もない魚。
         ここでは、やまめの稚魚を指す。

 秋、川底のくぼみに産みつけられた、やま
めの卵は、嚴冬の一月、稚魚に誕生する。
そして、寒い川のせせらぎの中で、じっと春
を待つのだ。

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