新宿御苑の櫻          新宿御苑の櫻



人工の  閉鎖空間を出でて


自然の  開放緑苑に入りぬ


紅花  池水に  繚亂たるを觀れば


忽ち疑ふ  この仙界  眞に都心なりやと                                        忽ち 疑ふ  この仙界眞に都心なりやと








千島桔梗よ
赤石岳にて
         千島桔梗よ



萬尺の高山の  僅かなる岩隙に


風に搖れて咲きたる  紫の釣鐘花よ


極寒  強風  乾燥に曝されながらも


凜として生き  清麗妙なるは  何故か


夏









銀杏黄葉          銀杏黄葉



深山の銀杏  今  黄變し


黄金の華扇  蒼空に輝きぬ


孤樹  超然  大悟したるが如く


今秋復た  己が天命に徹したり









雪花         雪花



降雪 冬木に素花を咲かせ


千花 清麗 櫻花かと疑ふ


強風 烈々 玉樹を搖さぶれば


雪花 散華し 忽ち霧散したり















鹿鳴館跡                        鹿鳴館跡



賓客 華やかなる洋館に圓舞して


歐化の幻影に醉ひたるは 幾年なりや


模倣の象徴 露命に消えて


今日 館名 壁板に埋もるるばかり









秀頼・淀殿自刃の地    豐臣秀頼・淀殿自刃の地



母子 策士の謀略に陷り


自刃したり 猛火の大坂城


豐臣の痕跡 灰燼に歸し


今 殘るは 母子の石碑一つとは









池田屋騒動之址        池田屋騷動之址



志士 襲撃したる 新選組


威名 洛中 洛外に轟けども


時勢 逆折 奔流の如く


誠忠 消え逝きぬ 歴史の闇に










忠度腕塚          忠度腕塚



戰ひに臨んで 己が歌を 師恩に託し


散つて猶 花の歌 携へたる武人


今 塚を仰視して 遙かなる人に傳ふ


風雅に 挺身切なるに 心打たるると







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