鳴兔


岩場の鳴兔 緑葉を 啣へ


巣穴に 運ぶ事 幾百囘か


是 豪雪に備ふる 貯食と聞けば


太古よりの知惠者に 感嘆するばかり










鳴兔 なきうさぎ  ハムスターのような小動
物。短い四肢、丸い耳、短い尾を持つ。

  氷河期の生き殘りと言われ、日本では、
北海道のみに生息。大雪山系や日高山脈
に多い。

 名前の通り、よく鳴く。鳴き聲は鋭く、オス
は「キチッ、キチッ」と連續して鳴き、メスは
「ビユー」と鳴く。

 冬眠をせず、迫り來る豪雪に備えて、秋の
内に、高山植物をせっせと集め、貯食し、食
べながら、岩の下の巣穴で越冬する。

啣へ くはへ

太古 たいこ  大昔、ここでは氷河期を指す。

知惠者 ちゑしや  知惠の優れたもの

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