宮島沼           宮島沼


旅雁の羽聲 沼地に 轟き


早晨の澄碧を 振々として 飛ぶ


極北よりの使者 幾許か知らず


唯偏に 望む 天空の舞姿













宮島沼  みやじまぬま  北海道の中央部、
石狩平野にある沼。多くの渡り鳥たちが
訪れる。

 最も多いのがマガン。九月下旬、V字編
隊になり、大群で押し寄せて來る。ピーク
時には、五萬羽を越えるといわれる。

 早朝、數萬羽のマガンが、一齊に鳴き聲を
轟かせ、唸るような羽音で飛立つ姿は壯觀。

旅雁 りよがん  空を渡つていく雁。ここで
は、渡りのマガンを指す。マガンは、生れ故
郷より、越冬のため、毎年、約四千キロメ
ートルの長旅をして、この沼にやって來る。


羽聲 うせい  羽音

沼地 せうち  沼

轟き とどろき

早晨 さうしん  早朝

澄碧 ちようへき  秋の空

振々 しんしん  鳥の群れ飛ぶさま

極北 きよくほく  北の果て。ここでは、
マガンの生れ故郷、ロシア極東の北極圈あ
たりを指す。

幾許 いくばく  どれほど

偏に ひとへに  ひたすら

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