歸雁          帰雁



哀叫 羽聲 轟然として 響かせ


北雁 翔空して 忽ち聨飛せり


歸郷 切に待ち侘びたる 旅雁よ


偏に祈る 北歸萬里の 事なきを










歸雁 きがん  春になって、北へ歸る雁。
冬鳥(日本で越冬するために渡つてくる
冬の渡り鳥)は、十月頃に寒地から來て、
ふたたび春分の頃、北方へ歸る。

哀叫 あいげう  雁の鳴く聲

羽聲 うせい  羽うつ音

轟然 がうぜん  とどろき響くさま

北雁 ほくがん  北方から飛んで來た雁

翔空 しやうくう  空を飛ぶこと

聨飛 れんぴ  つらなり飛ぶこと

歸郷 ききやう  故郷(ここでは北方)
              へ歸ること

偏に ひとへに  ひたすら 

萬里 ばんり  極めて遠い距離

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