保津峽          保津峡



舟は下る 溪間清流の面


人は嘆ず 山峡錦繍の彩


終着 嵐山の紅葉を 眺むれば


忽ち吟ず 歌枕小倉の調べ












保津峽 ほづけふ  保津峽は、丹波龜岡か
ら京都嵐山までの約十六キロメートルの溪
谷。ここを棹一本、小舟で下る保津川下り
は、人氣がある。特に、秋は溪流沿いの紅
葉が見事。

面 おもて

人 ひと  ここでは、川下りの觀光客を指す

嘆ず たんず  感嘆すること

彩 いろどり

歌枕 うたまくら  舊歌に詠みこまれた諸國
                の名所

小倉 おぐら 京都市右京區にある小倉山を
指す。紅葉の名所。保津川を隔てる嵐山と
向い合う。歌枕の一つ。ここには、小倉百
人一首の撰者藤原定家の別莊があったとい
われる。

小倉の調べ
歌枕小倉を詠みこんだ、百人一首の、次の
歌(作 藤原忠平)を指す。

     小倉山峰のもみぢ葉心あらば
          今ひとたびのみゆき待たなむ

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