春紫苑


路傍の白花 春來を歡び


陽風に 嫋々として 今群舞せり


昔 清女よと 讚美せられたる 此花


今 貧女よと 迫害せらるるとは 嗚呼












春紫苑 はるじおん 春女苑(はるじよおん)。
キク科の多年草。道端、荒れ地などに生える。
5月頃開花し、花色は、白色~淡紅色。

 よく似た姫女苑(ひめじよおん)は、蕾の時
に、うなだれないことで、本種と区別される。

 北アメリカ原産の帰化植物。日本には、大正
時代に導入され、当時は清楚な花として、鑑
賞されていた。が、何時しか放置され、捨てら
れて、雑草化し、やがて、別名が、何と「貧乏
神」と蔑稱されるようになった。

 雑草化した春紫苑は、有害扱いを受けるよう
になり、除草剤により駆逐されるなど、迫害の
対象として、冷遇されている。此花は、身勝手
な人間の氣紛れにより、運命を翻弄されてきた
のだ。

 それでも、此花は、逆境に抵抗し、適應し、逞
しく生き残り、道端で美しい花を咲かせている。
花言葉は、「追想の愛」という。成る程、頷けそ
うだ。


 ユーミンに、「ハルジョオン・ヒメジョオン」、そして
BUMPに、「ハルジオン」というタイトルの歌がある。
彼女・彼等は、この花に何を託しているのだろうか。


陽風 やうふう  春の風

嫋々 でうでう  風のそよそよと吹くさま

群舞 ぐんぶ  大勢むらがって舞い踊ること

嗚呼 ああ

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