萩の變殉難の地          萩の變殉難之地



一誠 士族叛亂を起せども


忽ち鎭壓せられ 刑場の露と消ゆ 


松陰の逸材 維新の功あれども


行客 變の碑に一瞥だに無し

                                                                          







                                                                                    

                                                                                                                                                                                                                                                                         松蔭神社境内  (山口縣萩市椿東松本)

萩の變(萩の亂)はぎのへん
            (はぎのらん)

明治九年(一八七六)十月二十八日、山
口縣萩で起きた士族叛亂。前原一誠(ま
えばら いっせい)率いる舊長州藩士約
二百餘名が叛亂を起したが、捕えられ、
のち前原ら幹部八人が處刑された。前原
は、吉田松陰の松下村塾の出身で、明治
初年新政府の兵部大輔・參議の要職にあ
ったが、政府首腦と對立し下野していた。

この萩の亂に先立つて、十月二十四日に
熊本で「神風連の亂」、十月二十七日に
は、福岡縣で「秋月の亂」が起きていた
が、何れも鎭壓された。
これらの亂は、政府の士族解體政策に對
する叛亂で、特にこの年の廢刀令と秩祿
處分(華士族奉祿の支給を停止し、公債
の形で一擧に處分するもの)が、彼らの
不滿を招き、一連の叛亂に及んだもので
ある。


一誠 いつせい  前原一誠のこと

逸材 いつざい  優れた人物

行客 かうかく  道を行く人。ここでは、
 松陰神社を訪れている人を指す。

一瞥 いちべつ  ちらと見ること                                                                                                       


                                           

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