祇王寺           祇王寺



入道の 人心凌轢に 苛まれ


祇王出家 隱棲したり この庵に 


苔生す 蕭條たる庭を 今 眺むれば


祇王の哀情 邊りに 漂ふが如し

                                                                          







                                                                                    

                                                                                                                                                                                                                                                                         祇王寺  (京都市右京區嵯峨鳥居本小坂町)

この寺は、『平家物語』の白拍子祇王の
哀話でよく知られている。平清盛の寵愛
を受けた白拍子祇王が、のち清盛の寵愛
が白拍子佛御前に移つたので、母・妹と
ともに嵯峨の往生院に入つて、尼となり、
まもなく、佛御前も捨てられてここにき
て、女4人が念佛三昧の餘生をおくった、
という物語である。往生院はこのあたり
にあったとされ、祇王寺は、法然の弟子
念佛房良鎭が創建したと傳えられている。
境内には、清盛、祇王姉妹の墓がある。

祇王寺 ぎわうじ

入道 にふだう  佛道に入つて修行すること。
             ここでは、平清盛を指す。

凌轢 りようれき  しのいで、ふみつけに
                すること。

苛まれ さいなまれ  苦しめられ

隱棲 いんせい  世俗を逃れて閑居すること

庵 いほり  草や木などを用いて作つた、粗
           末な家。

苔生す こけむす

蕭條 せうでう  ひっそりとして、ものさび
              しいさま。

邊り あたり



                                                                                                       


                                           

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