藝術倶樂部跡          藝術倶樂部跡



『復活』 公演の成功も虚しく


須磨子 抱月を追つて逝きぬ 


この跡 藝術の餘香 何も無く


唯殘るは 劇中歌の哀調ばかり

                                                                          







                                                                                    

                                                                                                                                                                          東京都新宿區横寺町 

藝術倶樂部とは、演出家島村抱月が、新
劇活動の據點とした「藝術座」の研究所
で、大正四年(一九一五)に、設立され
た。これより前の二年、抱月は女優松井
須磨子と共に藝術座を創設、『復活』公
演を成功させた。『復活』の上演囘數は
四四〇囘、カチューシャ役の須磨子が劇
中で歌つた歌は、大ヒットした。しかし、
七年、抱月が肺炎で死去すると、須磨子
は翌年の一月、ここ藝術倶樂部で後を追
つた。藝術座は解散された。今、ここに
は、「藝術倶樂部跡」の案内板があるだ
けである。次に、劇中歌「カチューシャ
の唄」の一番を示す。

    カチューシャの唄

カチューシャ かわいや 別れの辛さ

せめて淡雪とけぬ間に

神に願いを ララ かけましょか

『復活』 ふくくわつ

ロシアの作家レフ・トルストイの長篇小説。
家政婦カチューシャを誘惑した青年貴族ネ
フリュードルがのちに良心に目覺め、今娼
婦に轉落し、法廷に立たされているカチュ
ーシャを更正させ、おのれも復活への道を
歩む、という内容。                                                                                                        


                                           

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