襟裳岬          襟裳岬


岩礁 北洋の海原に 連なり


烈風 碧海を白濤に 變ず


海豹 沖合に棲息と 聞けば


思ふは是 豐饒の漁場に非ずやと











襟裳岬 えりもみさき 北海道日高山脈南端、
太平洋に突出する岬。岩礁が沖合七qまで、
連なつている。その先には、廣大な大海と
水平線が擴がつている。強風地帶で、最大
瞬間風速十m/秒以上の日が、一年間に二
百七十日以上あるという。

 岬の突端の岩場を中心に、ゼニガタアザラ
シが三百〜四百頭生息している。雙眼鏡で
觀察できる。こんなに多くのアザラシが生
息しているということは、食物となる魚が
多いということだろう。事實、この附近の
海域は、寒流と暖流の合流する潮目に位置
していることから、絶好の漁場でもある。

 森進一の「襟裳岬」の歌詞に、「えりもは」
「何もない春です」とある。しかし、ここに
は、前述の通り、北海道らしい雄大な自然が
あり、加えて、海の幸である魚介類も澤山と
れる、豐かな海域なのだ。

白濤 はくたう  白波

海豹 かいへう  アザラシのこと。ここでは、
全身に穴の空いたお金「錢」の模樣がある、
ゼニガタアザラシを指す。

棲息 せいそく 生息

豐饒 ほうぜう  豐かに多いこと

非ずやと あらずやと  ではないかと

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