淺葱斑


淺葱の彩蝶 吸密に 浸り


夢想するは 南下 幾百里か


汝に問ふ 艱難辛苦を 忍び


長途の 彼方へ旅するは 何故かと



















淺葱斑 あさぎまだら  中國、台灣から本
州、北海道まで、春に北上、秋に南下する
「渡り蝶」。これまでの最長記録は二五〇〇
キロメートルという驚異の飛翔をする蝶。

 秋の移動は、八月下旬から十二月頃まで
に、三~四ヵ月の長旅になる。その間に翅は
痛まないのだろうか。

 やはり、長旅の途中、台風や豪雨などに直
撃された場合、翅はぼろぼろになり、悲慘な
状態に晒されていることもあるという。

 前羽が四~六センチ、重さ〇、五グラムに滿
たない、いわば、吹けば飛ぶよな輕い蝶が、食
草等を始め國内の環境で生存できるのに、な
ぜわざわざ、命がけで危險な長旅をするのか。

 そもそも、二〇〇〇キロを越える長距離を飛
翔する超能力がどこから出て來るのか。全く
謎に包まれている。人智で計り知れない神祕の
この蝶に、天はどんなDNAと使命を與えたの
だろうか。


淺葱 あさぎ 薄い藍色


彩蝶 さいてふ 美しい蝶

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