雨晴海岸にて          雨晴海岸にて



殘雪の立山 彼方に連なり


紺碧の雨晴 波濤白し


荒磯に立ちて 古人の歌を吟ずれば


忽ち共感す この地 讚美の心に










雨晴海岸 あまはらしかいがん  富山県高
岡市と永見市との境にある景勝地。青松白砂
の美しい海岸が続き、ここから立山連峰の雄
姿を眺めることができる。奈良時代、越中守
として在任し、歌人でもあった大伴家持のこ
の地を詠んだ歌が万葉集に載せられている。
次は、その二首である。歌中の澁谿(しぶた
に)は、現在の雨晴海岸。

馬並(な)めて いざ打ち行かな 渋谿(し
ぶたに)の 清き磯廻(いそみ)に 寄する波
見に
          萬葉集 卷一七 三九五四

澁谿の 崎の荒磯(ありそ)に 寄する波 
いやしくしくに 古(いにしへ)思ほゆ

                萬葉集 卷一七 三九八六

荒磯 あらいそ  荒波の打ち寄せる磯

古人の歌 こじんのうた  ここでは、大伴
            家持の歌を指す。

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