fromme |
![]() ![]() 写真上:上から、3番、2番、kaufmann 113 写真下:head拡大、左から、2番、kaufmann 113 HNの由来でもあるfrommeです。現在、このfrommeをメインに使っています。頭部がネルの布地を重ねて作られていて、叩いて当たった瞬間にこのネルが広がるため、音が割れにくいのだそうです。ウィーンのオーケストラの打楽器奏者が作っていて、ウィーン・フィルでも使っているそうです。ぼくはほとんど3番(hard)を使っていて、たまに2番(medium)を使うくらいです。1番(soft)はネルの部分が長すぎて、使いこなせそうにないので持ってません。 あとkaufmannといって、frommeと同じ作り方をしているマレットがあります。kaufmannの方が種類が多く、バロック用も出ています。バロック用のうち、頭部に皮が巻いてあるものを持っています。柄の部分が波打ったようになっているのも特徴です。 |
奥村マレット |
![]() ![]() 写真上:上から、WF28H、WF26H、WF26M 写真下:head拡大、WF28H 京都市交響楽団の首席ティンパニ・打楽器奏者の奥村さんによる自作マレットです。ぼくが持っているのは、WF28H、WF26H、WF26Mの3組です。仕上げがきれいなのでよいです。 型番は、最初のアルファベットが芯の材質で、Wは木、Cはコルク、次の数字が芯の直径(mm)、最後のアルファベットがフェルトのかたさで、厚さ約3mmのフェルトをHは1枚、Mは2枚、Sは3枚重ねにしていて、VHは薄いフェルト1枚のみとなります。 今のところ、京都の十字屋という楽器店で売られているそうですが(1組8,500円)、奥村さんに直接発注して作ってもらうこともできます。その場合、上記の3つの要素を自由に組み合わせて注文できます。ぼくも、昨年の秋に前述の3組を発注して作ってもらいました。次はコルク芯でヘッドが小さめのものを2組ほど作ってもらうつもりです。 |
Saul Goodman |
![]() 写真:上から、SG-1、SG-2、SG-3、SG-5 Saul Goodmanは、ニューヨーク・フィルハーモニックの首席ティンパニ・打楽器奏者を1972年まで務めていました。 Saul Goodmanは、頭部にねじが切ってあるので、フェルトの交換が簡単です。でも叩いていると頭部がゆるんでくることがあるので、曲の休みの時に頭部のねじをしめるくせがついてしまいました。そうやって頻繁にしめていると、柄のねじの部分が出っぱってしまうので、ぼくのは先が3mmくらいしか出ないように、ねじの部分を短く加工してあります。そうしないとねじの部分がティンパニヘッドにあたってしまって、ヘッドが傷だらけになるような気がするからです。 昨年くらいから柄がやや細くなったようです。Saul Goodmanの教本にあるマレットの写真を見ると、最近の細めの方に近いような気がします。2・3・5番は、大学オケを始める時にそろえたのですが、1番は昨年手に入れたので、柄が細い方です。 |
Vic Firth |
![]() 写真:上から、T1、T1CB、T6 Vic Firthは、ボストン交響楽団の首席ティンパニ・打楽器奏者で、サイトウ・キネン・オーケストラにも参加しています。ちなみに「Vic Firth」というのはニックネームで、本名はEverette Firthというそうです。 柄も太く、全体的に重いのが特徴です。T1がGeneralというくらいですから、普通に使われると思います。T6はさらに頭部が重く大きいので、とび道具といった感じです。Custom blackは、シャフトに黒い特殊な樹脂を塗ってあるのですが、ぼくが手に入れたものは、塗りムラがあったので、耐水ペーパーで表面を整えています。 Vic Firthは、大学オケに入ってからの数年間、音を重くする目的で使っていましたが、最近はあまり使っていません。 |
stick |
![]() 写真:上から、kolberg B1K、 Diamond Tip 7A Joe Porcaro model、 Vic Firth Peter Easkin model、 negi U、Vic Firth SD2 Bolero 97年の夏から、kolbergをメインに使っています。柄の一番後ろから徐々にテーパーがかかっているという特殊なバランスですが、なれると先が軽くなって叩きやすいです。材質はマサダンドゥバという木だそうです。 その下にあるのは、ジョー・ポーカロ・モデルです。TOTOなどで有名な故ジェフ・ポーカロの父です。太さ14mm弱と細めです。テーパー部分が長いので、頭部が軽く感じます。特殊な形のナイロン・チップです。 その下は、ピーター・アースキン・モデルです。チップが小さめのroundなので、粒が出るような気がします。これも太さ14mm弱ですが、テーパー部分が短いので、頭部がやや重い感じです。 その下は、negiです。これも太さ14mmくらいです。チップがteardropです。とても軽い音がします。 一番下は、Boleroといって、太さ16mmくらいあって、高校の時に奏法が安定するのでよいといってすすめられたものです。チップは小さめのroundです。 |
Roc'n'Soc ティンパニ椅子 |
![]() 1994年よりティンパニを座奏しているのですが、ずっとドラム椅子を使っていたので、あまり安定がよいとはいえず、ティンパニ用の椅子の購入を考えていました。1996年の夏よりうちでティンパニを叩くことになり、夏の演奏会終了後、思い切って購入することにしました。当初、KMKの革張りあたりを考えていたのですが、中村楽器の高橋さんのすすめでRoc'n'Socに決めました。 シートが自転車のサドルタイプになっているので座りやすいです。これは円形のもあるので好みがあるとは思いますが。シートの高さ調整がエアー式になっているので調整が簡単なのと、エアーサスペンション効果があり、叩くときのクッションの感じがよいです。フットリングがあり、そこに足をかけて演奏しています。ここに足をかけることで、足をしっかりふんばって叩くこともできるのでよいです。 ティンパニ用椅子でプロユースに耐えうるのは、Roc'n'Socかkolbergのいずれかかと思うのですが、kolbelgは10万円をこえるらしいので、一般での購入は難しいと思います。その点Roc'n'Socは5万円程度なので、何とか手の出る範囲だと思います。 |