ヴォルケンクラッツァー〜審判の塔〜


私がPSで最初に見つけた、本当の意味でのマイナーゲーム。何時出たのかも解らない、アスミックと言うところもほとんど無名のメーカー(知ってるけど)、そして、誰もこのゲームの名前すら知らないところだ。
さすがにこの手のマイナー好きな私は、と言いつつも実はこのゲームのシステムに惹かれて購入したんだけど。
とまぁ、その前に大まかなゲーム自体の流れを。
まず、試練の塔(20階)に上る。そこで戦闘システムとかを学ぶ。で、50階の塔に上って勇者の証を取ってくる。まぁ、そんだけ(笑)
そんだけ?とか言われるとちょっと辛いのだが(^^;そんだけである。
それ以上に私を引き込んだのは、RPGではないがしろにされる傾向にある戦闘部分だ。このゲームの全てはこの、戦闘に集約される。
簡単に説明。アクションゲームである。十字キーで移動、LR12で通常攻撃及びガード。○×□△+十字キーで特殊攻撃。
先ずは自分の行動について説明。
基本的には敵にいる方を勝手に向いてくれる。で、ガードボタンを押せばめくられない限りはどんな攻撃でもガード可能。残りの3つで上段、中段、下段の切り。
△と□は特殊攻撃で、○が魔法で×がアイテム。魔法は単純な物で、火、風、水の属性の魔法を使うか、回復魔法。アイテムは回復、毒消し、能力アップ系。戦闘中に使えるのはね。
で、一番紹介したいのが特殊攻撃方法。
PCは通常上中下切りとガードしかできない。でも、塔の中で奥義の巻物を取ることによって、繰り出せる技が増えるのだ。
増える技はジャンプのように攻撃能力のない物から兜割のように急所攻撃できる物、3段払いのようにどんな相手でも効果的に使える物まで各種揃っている。
必要なのは、アクションの腕と、戦術能力だ。
塔を上る流れは階段、入り口、戦闘、フロア探索、階段・・・と言うようになっており、階段を上るときに次に出てくる敵がある程度予測できるのだ。これは良い。敵にあわせて技の装備を変えたり、アイテム、魔法を装備し直したり。戦う前から勝負が付いているって感じやな。
さらに、戦闘中でも気は抜けない。
敵キャラごとに設定された急所。ここを効率よく攻撃できる奥義とテクニックを持てば、特定の敵には無敵の強さを誇ったり出来る。
ま、私の気に入ってるシステムってのはここ。
技を繰り出すのにプレイヤー差があっちゃいかんのよ。最近の格ゲーはプレイヤーの能力を当てにし過ぎてる。だから、着いていけん奴はついていかれんのじゃ。
で、ヴォルクはボタン+方向キーでいろんな技が出る。これは誰がやっても同じって事さ。装備している技は違うかもしれないが、ボタン一つと方向キーを一個押せばどんな人でも難しい技が出るのだ。
これがまず重要で、その上でキャラごとの戦術を考えないといけない。力押しよりも効率の良い倒し方が出来るというのもある。そして、その敵ごとのウィークポイントを見つけることとかが自分自身の成長のようで楽しいのだ。楽しいの(笑)
結局の所、キャラがいくら成長してもいまいち面白くない。自分自身も成長しないと。
でも、もちろん問題はある。
戦闘時に入った時点の視点はサイドビューなのに、十字キーが対応していないとか、キーレスポンスが悪いとか、思った通り動かすのに苦労するとか、敵が理不尽っぽいとか、捜索中に奥義の巻物見つけた時に限ってモンスターとエンカウントしてパーになったり。
不満はいくらでもある。
しかし、過去のゲームのように磨けば光る原石に近い。まだ原石だからこそ、マイナーに過ぎないのだ。
要するに、だ。私の創りたい戦闘システムはこれに近いって事さ。



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