EF62型電気機関車+12系客車



EF62型電気機関車は、信越本線の碓氷峠越え区間に直通する列車の牽引用に開発され、急勾配での運用に対応した特殊設計がなされてます。1962年に先行試作車の1が完成し、その後1963年から1969年にかけて量産車53両の合計54両が製造されました。 碓氷峠の急勾配を粘着運転で走るために大容量の発電ブレーキ抵抗器を持ち、軸重を15.2tに収めなければならないため苦心して軽量化が図られ、台車重量の軽い3軸台車構造が選ばれました。3軸構造の台車を持つEF62の走行音はリズミカルな三拍子のワルツとなります。1997年の碓氷峠の廃線と共に引退し廃車。碓氷峠鉄道文化村に54号機が静態保存されています。
EF63写真1

新緑の妙義山をバックに松井田の碓氷川鉄橋付近を12型客車の「カヌ座和式」を曳いて走るEF62
カヌ座和式は新潟の上沼垂運転区(かみぬったりうんてんく、略号 : 新カヌ)に所属していた12・14系のジョイフルトレインで、列車愛称は無く、「カヌ座和式」と呼ばれていました。
デビュー時は6両でしたが1986年には「サロン佐渡」と呼ばれるサロンカー仕様のオロ12-706が連結されました。 1996年には外観塗装を変更しグリーンに金帯の塗装になりました。(May '97)     

EF63写真1


EF62は、54両製造されましたが、この当時に残っていたのは、EF6243とEF6254の2両のみでした。     



EF63写真1

「カヌ座和式」の客車、1号車 スロフ12 805「妙高」、2号車 オロ12 809「米山」の表示が見えます。 写真には写っていませんが、フル編成だと、3号車「八海」、4号車「サロン佐渡」、5号車「弥彦」、6号車「飯豊」、7号車「月山」の計7両になります。碓氷峠に来たときは6両編成だったと思います。長野地区の団体臨時列車として運用された「白樺」も同じような塗装色でした。    



EF63写真1

碓氷峠鉄道文化むらに展示されているEF62の54号機  
横川運転区の時代のEF63の検修車庫が車両の屋内展場になっています。



トップページに戻る