2000/6/25 選挙

 「選挙は行かない」、「なんで」、「誰に入れても同じだから。」

 こういって選挙に行かない人がいる。これも自由であろう。でも、おかしな話である。だって、選挙の時に、自分たちが判断される、と思うから、議員は働くのである。誰もみていないとすれば、働かないだろう。わざわざ、税金で働く人間の労働意欲をさいている。

 また、議員の派手なパフォーマンスばかりを見ていれば、議員達はパフォーマンスばかり頑張るようになる。(最近どんどんその傾向が強くなっている!)あの議員、あまり働かなかったな。落とそう、とか思うから、やばいと思って働くのである。とんでもないこと言ったな、反省してもらおう、とかである。

 つまり、我々が、選挙の時、その議員の考えをしっかり聞き、言ったとおりに働いているかを追跡し、次の選挙のときに、その結果を反映する、ということをすれば、議員は一生懸命やる。逆をいえば、いくら地道に仕事をしていても、それを見てあげず、パフォーマンス専門家ばかりを評価していれば、まじめにやっている議員はばかばかしくなってしまう。(これは会社でもそうでしょう?)

 議員なんか信用できん、というのであれば、あなたのその姿勢が信用できない議員を生んだことは間違いないといえる。「誰にいれても同じ」というのは、かっこいい回答でなく、たんに放棄しているということだ。まあ、それも自由だが。

 会社で、あなたは5人で課を組んでいるとする。で、誰を課長にするかを選ぶことになった。「だれでも同じだから」なんて絶対にいわないだろう。
 そりゃそうだ。なぜなら、誰でも同じ、ではないことを痛感しているからだ。しかし、その選挙が大きな単位になると突如、誰でも同じ、とくる。

 会社で、「あの人が社長になれば大きく変わる!」といわれ、なってみたら、たいしたこと無い、というのは良くある話だ。そんなに変わるものではない。誰を選んでも同じ、あの人になれば全く変わる、なんていうのはいずれも極論なのだ。

 できるだけ、いい人を選ぶように努力しよう、とするべきだと思います。

 個人的には、次のような方々には絶対にいれないようにしています。

 ・考え方をころころ変える議員。それも、その時の時代風潮にあわせて有利なほうに転ぶ。

 ・TVなどで、パフォーマンスだけは、超人的なスキルをもっている人がいる。でも庶民的なことにふれると、うるさい帰れ!的な感じになる。

 ・「私達に対する中傷ビラをまく、とんでもない党!XX党とXX党。ゆるすな!」という中傷ビラをしつこく、ポストにいれてくる党がある。

 ・おいしい話(それも人を馬鹿にした低レベル)をしている議員がいる。たとえば、景気浮揚と財政再建を同時にさけぶ人。よほど庶民をバカしている。

 ・芸能人で有名なのに「おれは、一切選挙活動なんかしない。おれの実績をみんな見てくれているから」と真顔で話す人。