2000/6/14 学研の科学

 学研の科学と学習ってのがあったね。小学校のとき、先生が注文をうけて、生徒に配っていた。学研の科学、学研の学習の2つがある。

 学習は学校のお勉強の参考書。私は、勉強きらいだったので、科学を購入していた。確か、160円だった。この科学の付録がともかく、凄かった。

 どうすごいかというと、最初の付録には、なんとカメラがついていた。市販のフィルムをいれるとちゃんと撮影できる。ボディはプラスティックでちゃんとレンズつき。問題はシャッターだ。でも、それも輪ゴムを使って、巧妙にカシャときれるのだ。

 次の月が、植物ホルモン実験セット。植物の種、パルプでできている鉢、そして、植物ホルモン2種と、スポイトなど。これで、きちっと、植物ホルモンも効果を小学生が実験・体験できる。

 次は、プラインシュリンプ育成セットだ。ブランクトンの卵と、水槽のセット。どんどん大きくなり、そのうち、えびみたいな生き物が水槽に泳ぎだした。

 これらを、本とともに160円だったのだ。いかに今と物価が違うといってもすごい。

 こういった、大人でも欲しくなるような、知的好奇心をくすぐられるような、付録がついていた。発売日が楽しみで仕方なかった。

 私と同じように思っていた、子供はおおいはずだ。最近、日本の科学者の多くが、この科学を子供のころ、購入していたことが報道されていた。

 子供のころには、ともかく、付録がすごい本が沢山でていた。月間「少年」「少年ブック」「冒険王」「ぼくら」など、どれも付録を競い合っていた。少年ブックなどは、新年号はなんと40大付録!と、歌っていた。

 どいつもこいつも、編集者が知恵をしぼって、子供のためにいろんな付録を考えてつけてくれていたようで、楽しくてしかたなかった。どの付録も、ただ遊ぶでなく、手を動かし、頭を働かせ、遊ぶ、というパターンだった。

 子供たちに喜んでもらおうと、一生懸命がんばっているであろう、編集者の顔を想像する。

 学研は今でも、科学を出しつづけている、偉大である。

 今、まったくないもんね、付録を知らない子供たちがかわいそうである。付録のつくものがどんどん減っている。主婦の友の家計簿くらいか。

 CDの前のLPレコードには付録結構ついてたよ。CDはつかないけど。

 そうだ、最近のゲームに付録ついてるのあるよね。特にワープのゲームには多い。風のリグレットのは、ハーブの種がついていた。 

 付録を集めているマニアっていないのかなあ。みなさん、付録にどういう思い出がありますか?