2000/6/10 コマーシャル

 コマーシャルって、担当者の腕がでますよね。

 「ひっこしのサカイ」ですが、関西に住んでいたときから、CMみてます。今でも「日本語教室編」「漫才編」「わしのおかげや編」「和舞編」などほんとに面白いです。よっぽど、腕のいい人がやっているんです。

 でも、最新作は、はっきりつまらなくなりました。担当者が変わったとしか思えません。

 「マクドナルド」シリーズもよかった。実に感動的なCMが連打されまして、見入ってしまいました。

 ・公園で子供がよちよち歩くのを親がVIDEOで撮影している。すると、子供は、ベンチでマクドナルドを食べているカップルのマクドナルドに手を伸ばす..
 ・自転車で子供がお父さんの後ろにすわっている。お父さんが、うちに帰ってマックたべような、と後ろの子供に話し掛けている。でも、子供はうん、とうなづきながら、我慢できずにマックを食べてしまっている。
 ・母と子は満員のエレベータにのっている。マックをもった若者が乗り込むと、あまりにおいしそうで、母のおなかがグーとなる。母は照れ隠しで、子供を怒る。次のシーンで、マクドナルドで、2人でハンバーガを食べながら、母が子にあやまっている...

 他にもありますが、どれも、傑作です。感動的でマックのイメージを著しく高めたといえるでしょう。でも、最近、担当がかわったのか、真似しようとしているのですが、これもはっきりつまらなくなりました。

 コカコーラも、相当前の、若者がスローモーションで青春の1シーンでコークを飲むCMがよかったです。でも、今では印象に残るものはまったくありません。

 有名な「アップル社のマッキントッシュ発表のCM(1984という)」もすごいですね。このCMの監督は、驚くべきことにエイリアン、ブレードランナーのリドリースコットです。スーパーボールで公開されたのですが、中継していたTVアナウンサーもぶったまげたそうです。詳細に説明しませんが、みなさん、なにかの機会でみてください。

 最近、CMが悪くなったと思うのが、日本のマイクロソフトです。コンピュータ雑誌の広告のことです。なんか、女性はみけんにわずかにしわをよせて、コンピュータ画面をみて悩んでいるようす。なんすか? なにいいたいんですか?あれ。前は、「ちくしょーMSの広告ってセンスいいよなあ」とうらやましかったのですが。しっかり担当者が変わったのでしょう。一家がそろってディスプレイをみている、顔はみな、なにかに期待して輝いている、ほほえんでいる、まるでディスプレイの向こうの未来をみているように...といった広告が昔あってあれ、よかったなあ。

 松本ひっこしセンターのロングランCMの「もしもし、きりんさんが好きです、でもゾウさんもほうがもっとすきです」と少女が電話でいうCM。ほんとにかわいいです。見ている誰もがほほえんでしまいます。

 有名タレントを使う、特撮で驚かせる・感心させる、といった手もあるのでしょうが。やっぱり、内容で勝負してほしいですよね。いいCMは内容も感動するし、しっかり商品・企業のイメージも頭にやきつきます。

 でも、ヘボいCMだと、感動しない、何がいいたいのか不明、タレントがいきていない、何のCMだったか覚えていない、といった感じです。

 青汁のうーまずい、もういっぱい!なんて、完璧なCMです。

 ロレックスの広告もやってくれます。プラシドドミンゴやユーディーメニューインなど、ロレックス愛好の超超一流の人物しか登場させません。徹底的にブランドイメージを固めてくれます。

 MTVなんかは、CDのCMのデラックス版ですよね。マイケルのスリラーが先駆けですが、あれもスタッフすごいわ。監督がジョンランディス、スペシャルメーキャップがリックベイカーでしょう?傑作になりますよ。マイケルが依頼したらしいけど、見る目があります。(宇多田ひかるのファーストラブのMTVいいです!DVDで100くらい繰り返してみてます)

 最後に中年おじさんらしい話題を。丸善石油の「おー!もーれつ!」っていう、車が走ると、スカートが風でまくれるというお色気CMありました。昔はあのレベルでみんなびっくりして世の中大騒ぎになったんですね。今思うと、だから何だってんだ、ですが。