2000/6/8 眠い

 朝寝坊で、昼はうとうと、夜は朦朧という奴でふらふらしている。眠さに大変弱い。少し眠くなると、もうやる気がない。だから、なさけない。

 眠るということについて少し述べてみる。有名な実験だが、人間を洞窟に閉じ込め、好きなときにねてもいいよ、とやった。すると彼らの睡眠、覚醒の周期は、25時間になったという。で、外にでると、日光の関係で、24時間周期に強制的に直される。体内時計は25時間だが、太陽・外界は24時間だ。

 つまり、「いつも人間は朝ねむい」わけだ。常に寝不足にして、太陽光線で24時間に調整している。眠いわけである。

 また、徹底的に寝ないとどうなるのか?という実験もある。さるで実験したところ、ノイローゼになり、脳細胞調べると、かなり変質していたという。しかし、人間で寝かさない実験をしたが、別になんともなく、20時間程度集中して寝た後は通常のサイクルに戻ったらしい。

 結論は、「人間は寝貯めはできないが、寝不足を一気に取り返すことはできる。」ということになる。

 マイクロスリープといって、寝不足のとき、ほんの一瞬寝てしまうことがある。1、2秒だ。かくんとくるやつである。この瞬間凄まじく深い睡眠が発生し、一気に脳の機能が回復するらしい。

 私の上司がよくこれを会議中にやっていた。だから、午後元気だったのか。

 時差ボケが私はひどい。10日間の海外旅行で、最後まで、昼夜反転のサイクルが続き、日本に帰ってきたとき、完全に正常だった。適応が遅いのか、それとも体内時計が頑固なのか?

 作家の畑正憲氏は、眠らないので有名である。100時間寝ないで、麻雀をうちつづける「雀魔王戦」では確か連覇しているはず。ともかく寝ないらしい。なんでも生物学専攻時代に動物の世話で鍛えられたらしい。畑氏は寝てはいけないとき、上まぶたがとじないように、マッチ棒でつっかえぼうをするそうだ。

 私もSE時代、1日寝ないと、勢いがつき2,3日眠くならないということを体験した。そのかわりハイになったが。

 米国でメラトニンという薬をかってきて、のんだことがある。これは強烈で泥のように寝てしまう。日本で医者にいくと睡眠導入剤をくれる。でもこれは、くせになり、ないと寝られなくなります。こうなると中毒です。

 会議で、眠くて、目をあけたまま寝たことがある。夜8時に風呂にはいったまま、眠ってしまい、朝の6時に目がさめた。完全に水になっていて、くしゃみがでた。SEの時には丸イス(回転するやつ)を2つ並べて、その上で熟睡するという特技をみにつけた。真似できるやつはいないようだ。

 電車で熟睡している人がいるが、勇気のある人だ。私にはこわくてできない。東横線で座席ですわっていて、隣の若い女性がこちらに傾いてきた。きたないオヤジではないので、じっとしていると、どんどんこちらに体重をあずけて、最後には、私のひざに頭をあずけ、ひざまくら状態で寝てしまった。

 ああ、眠い。眠さを1錠のんだだけで、消滅させてしまう薬を発明してくれないかなあ。覚せい剤は単に延長させるだけです。眠くて、なんか一貫性のない文章ですねえ。