2000/5/19

 TVゲームメーカでWARPという会社がある。飯野氏という社長が率いる会社でDの食卓などのヒット作をだしている。飯野氏は、「オーロラをみてみたい!」という希望をもっており、北極圏まで旅行してしまった、という。何日も寒い中がんばってとうとう見てきたそうである。

 私はぜひ「ブロッケン現象」という奴をみてみたい。これは登山家でもそうそう見れないそうなので、まず無理であろうが、いつの日か、飯野氏のように挑戦してみたいものである。これは山などで、自分の姿が霧などをスクリーンとして巨大なおばけの影のように投影されるものである。自分の手をあげれば、向こう巨大なおばけも手をあげる。しかも、それには後光がさしている。なんという壮大で感動的なシーンであろうか。

 また、見てみたいものに霧の摩周湖がある。霧につつまれた湖。それ自体が幻想的であるが、1日の一定の時刻に、霧が湖を出入りするのである。それを見たい。大変な強風となるが、霧が回りから集まり、摩周湖に流れ込んでいく...そしてある時刻になると、霧は湖から脱出していく...荘厳なる自然の脅威。

 雲海もみてみたい。これは簡単そうであるが。ぜひ、雲海で泳いでみたいものである。

 ともかく、まず通常見ることのできない、大自然の奇跡を見たいのである。オーロラももちろん機会があれば見たいし、皆既日食も見たい。大流星雨...

 また、確率的に非常に少ない事象に遭遇してみたい。

 高校生で体育でバレーボールをやっていたときのことである。試合中、私が、なにげなく後ろ向きにボールを相手側コートになげいれた。すると、「おおー!」というどよめきが聞こえた。見ていた人間も、両軍の選手も驚愕の表情になってネット方向をみている。どうしたんだろう、と思って後ろを振り向いた。私も唖然とした。私の投げたボールが、ネットの上をゆっくり滑っていた。こちらにもあちらにも、落ちることなく、奇跡的なバランスでもって、ネットのワイヤ上にとどまっている。それだけでなく、ボールには回転が加えられており、ワイヤの端から、もう片方の端までころがっているのだ。数10人の見守るなか、ボールは端までいって、いやいや落ちた。10秒くらいかかったと思う。すごい、お前はサインはVか?などとほめられた。んで、また、試してみたが、何回やっても2度とできなかった。誰もできなかった。

 麻雀をぶっつづけで、何日もうっていたころ、一度だけ、伏せてある牌が透視できたことがある。リーチをかけて、6筒待ち。対面がツモろうとした。そのときその牌が透視できた、伏せてあるのに6筒のデザインがはっきりと見えた。対面は既にリーチをかけていた。「あ、それ6筒だ。ロンです」とツモる前にいった。対面はつもって、その牌を見た。びくっとした。そして、「おい、うそだろ」といってその牌をつもぎりした。6筒だった。いかさまか?とか言われたがそうではない。これは本当である。目撃した証人もいる。気が狂ったようにずーっとやってると、超常的な能力が発現し奇跡が起こるのかもしれない。

 よくパーティで隣の人とじゃんけんをし負けたら、また他の負けた人とじゃんけん。んで、負けたら、と延々つづけ、最後まで負けつづけたら、商品もらえる、って企画やりますよね。私、なぜか、2つのパーティで連勝で2回商品を獲得しています。1回のパーティで6連敗くらいするんですよ。確率的にいって奇跡としかいいようがありません。

 とまあ、ろくな「奇跡」にめぐりあえていません。