2000/4/21

 ストーカ行為の記事が多い。読んでいて怒り心頭になる。

 沼津で女子高生が、交際していた男に包丁でさされて死亡した。

 沼津の女子高生殺人で一番驚いたのが、8年前にも容疑者はストーカ行為をしており、相手の女性に30数カ所、出刃包丁で切りつけ、殺人未遂までしているということである。カッときて殴ってしまった、とかではない。出刃包丁で30回以上女性を切りつけるという恐るべき行為をしたのである。切りつけたのは、台所ではない、病院である。わざわざ、出刃包丁を病院まで持参しての行為である。

 これが驚くべきことに2年6ケ月で出所している。日本国は寛大である。司法は2年6ケ月で、この殺人未遂の罪はつぐなわれると判断したのである。病院で全身血みどろにされ、もう少しで殺されそうになった女性は出所が恐ろしかっただろう。

 さらにびっくりなのは、出所後、また、別の交際していた女性に、傷害事件を起こしていることだ。3年前のことである。2年6ケ月で女性への暴力はなんら反省されていなかったのである。この時点で、この男はなんとまた、社会復帰を許されている。寛大とかを通り越している。つかまえて、何を判断しているのだろうか。

 そして、今回、交際している女子高生を20数回出刃包丁でさして殺したのである。よくよく交際相手を出刃包丁で刺すのが好きな男である。

 つごう、この男の被害にあったのは3人の女性となる。別々の3人の女性にこれだけの被害を負わせて、ようやく、まともな刑罰につくわけだ。この3人の女性に対して、誰がこの男への刑は適切だったといえるだろうか。

 なぜ、ここまで寛大なのか、ほんとに理解できない。

 兵庫ではストーカを告訴しようとしても、警察がなんとか告訴させまいとしていたとのこと。桶川の事件といい、ストーカになぜこれほどまでに寛大なのか。

 兵庫と桶川で、警察が動かなかったため、女性は死に至ったわけだが、担当だった人間は今どう思っているのか本音を知りたい。「ああ。私の怠慢で女性が殺されてしまった。どうしよう」なのか「ちぇ、ついてねえなあ。」なのか「俺のせいじゃないよ。なんで俺が責められるの?」なのか。どれなのだろうか?

 女性への常習暴力に対しては、きちんと処罰してくれなければ、女性は身を守れないではないか!