2000/4/04 出会いのパーティ

 出会いのパーティ?とかいう集団見合いみたいなものに一回だけ参加したことがあります。友人でこれにかなりの頻度で参加している人がいて、「お前も参加してみろ」と誘ってもらったのです。参加したことがない人のために、参考までに書いてみましょう。

 まず営利目的の主催者がいます。彼らは広告をうって参加者を募集します。参加者は主催者側に参加料金を支払います。参加申し込みをした男女、未婚男女(と思うのですが)の50人対50人とかが一室に集まります。

 参加料金は面白いです。通常ですと、男性が7000円、女性3000円とかです。でも、これが参加資格の男女の相場価格?で変化します。

 男性ですと、有名大学(6大学、国公立)卒、公務員、外資系、身長180以上、弁護士、医師とか。女性だと、ステュワーデス、受付嬢など。これらが相場価格の高い限定商品となります。
 「身長180以上のみ」というプレミアパーティですと、男子参加者2000円、女性が6000円とかに逆転します。
 医師、弁護士限定などというと、男子1000円、女性8000円とかになります。実にシビアな世界です。
 ステュワーデスなどのプレミアパーティでは、男性12000円、女性1000円とかです。
 また、のちほど述べますが、何度もトップ投票を得た経験のある男女はまたプレミアがつきます。たとえば10回以上トップ投票を受けた女性のプレミアパーティでは、女性無料、男性X万円です。

 さて、参加することにして、集まります。どこかのホテルなどが使われます。100名程度の男女があつまるので、壮観です。

 あらかじめ、男女は自己プロフィールを申告しておきます。それが配布されます。うそが多いです。どう見ても40代後半をこすと思われる女性が35歳と申告しています。私も3歳さばよみました。

 さて、司会者があらわれます。実にさわやかな感じの女性です。みなさんリラックスしてくださいね、などと心構えを話す。
 このあたりで参加者は、本命、対抗といった感じで既にきめていると思います。みな、プロフィール表にチェックをつけています。

 第一ラウンド開始です。1対1で1分間話せます。1分おわると、次の人になります。全員がローテーションします。
 1分なんかで何も話せません。まあ、話し方とルックスぐらいです。友人が、気に入った女性いたら、メモっておくんですよ!と教えてくれる。
 50人と話おわると、疲れてぐったりです。

 次は自由対話になります。なぜか、女性は受身になります。女性はすわっていて、男性が話し掛けます。このときには、実にシビアです。何人も一人も話し掛けてくれない女性が発生してしまいます。人気らしい女性には、男性が待ち行列をつくります。

 女性はこの人と話したい、という男性を書いたメモを主催者に渡します。主催者がさりげなく、その男性につたえます。

 なかなか、男女の気持ちを考慮したシステムです。

 ここで怒り狂ったのが、せっかく参加料金を払っておいて、女性に話し掛けようとしないで、半分程度の男性がつったったままであることです。シャイなのかも知れません。でも、もったいないし、ただ座らされている女性に失礼だと感じました。

 最後に、男女とも気に入った相手の番号を書いた紙を主催者に提出します。一致しますと、それが発表され、拍手です。私が参加したときには、2組が成立しました。いかに男女とも人気が特定の人に集中するものなのかを知ることができます。

 もっとも得票数の多い男女は、それが記録され、一定回数をこえますと、各種の優待をうけられます。で、更にその男女同士の1対1見合いもあります。(パーティではない)入会金は10万円です。

 以上で無事終了となります。

 参加して驚いたことを書きます。

1.、私はダッサイ男女が集まるか、または遊び人っぽい感じなのかと思っていましたが、みなごく普通の男女です。また、スーツ姿が男女とも似合います。まじめな人たちのように見えます。

2.1分間自己紹介のとき、相手の目をみると関心なさそうな目です。お仕事は?と聞かれて、外資系で教育やってます、と答えると、みな急に目がかわります。そんなに外資って、給料高いと思われているのでしょうか。ともかく、外資というのはいまだに日本人にはあこがれのようです。

3.女性には、かなり一流のつとめ先の方が多いです。
 周りをみてもみんな既婚。どっちかというとおじいちゃんばかり。で、残業が多く遊べない。友達はみんな結婚してしまって遊んでくれない。んで、土日はやることがない。新たな出会いもない、暇なので、毎週参加してます。といったようなことを多くの女性が言われていました。

4.その主催者のパンフレットをみました。その会社だけでも、1ケ月に100回程度主催しているのです。じゃあ、この業界全体でどのくらいの人間、資金がうごいているんだ?どのくらいの男女が参加しているのだ?この業種の会社が上場したら、すぐに株式購入します。この業種は利益率も非常に高いと思われます。広告費、会場調達費程度しかかかりません。

 以上、みなさんの参考まで。