2000/3/11
女性よ、競馬に行こう!
といっても、ギャンブルに引きずり込もうとしているのではない。
あののほほんとした競馬場での休日をすごしてみたらいかがでしょうか。
大井競馬などに行くと、コースの中央部分は広大な芝生と公園になっている。ここでは、子供が遊びまわり、おとうさんは、芝生にごろんとして、競馬新聞をながめている。
そして、母親が、もってきた弁当をみんなで食べている。
ギャンブルのあのぎすぎすした雰囲気はまったくない。
たとえば、あなたが、カップルで競馬場へいったとする。そこで、競馬新聞を買う。彼氏に見方を教えてもらう。そして、売店でみそおでんを食べながら、ゆっくりと予想をする。1レース何百円か、買えば十分スリルを感じることができる。
必要なら、いや、ぜひパドックへいってもらいたい。すると、これから走る馬がゆっくりと歩いている。すぐ近くに見ることができる。初めて競馬場へ行った女性であれば、必ず、馬の美しさに見とれてしまう。馬って..こんなに美しいの?
ここで、馬の調子を目でみて、判断する。馬券の参考になる。
やがて、レース開始。ファンファーレがなった瞬間、背中がぞくぞくする。
スタートで馬の力強いひづめの振動が重低音でひびく。向こうの第2コーナをまがると馬はみえない。場内に流れる中継を、場内のみんなが聞いている。
そして第四コーナをまがる。再度馬がみえ、もうスピードで近づいてくる。
周りの座っていた人達が、興奮してみなたちあがる。みると、あなたが1000円買った馬が、すーっと二位にあがってくる。歓声があがる。
思わずあなたはわれを忘れ興奮して、たちあがり、競馬新聞を思い切り振り出す。そして自分でも信じられない声をだしてしまう。「いけ、いけー!」
ゴールすると、みんなが、あーっとため息をつく。はずれ馬券が宙に舞う。だが、あなたの馬券はあたっている。やった。やった。あなたは近くの彼氏にだきついてしまう。こんな興奮があったのか。
あたし、...競馬、スキっ!
最終レースが終わり、彼になぜこの馬をかったのかの自慢話しをしながら、通称おけら街道を、駅に向かう。
また、来週いきたい!
本来競馬は、のんびりと、御小遣いをつかって、美しい馬の走る様をみながら、わずかなスリルと興奮をあじわう、上品な遊びなのである。
あり金を全部ぶっこんで、サラ金に走り、眼が血走っている男達..そのイメージはすでにふるいのである。
オークスの日には、昔は女性客に記念品をあげていたのである。