2001/5/25 3Dめがね

 なつかしいでしょう?よく雑誌に、赤と青で印刷された絵、写真があって、それを赤、青セロファンを張っためがねをかけてみると、絵が浮き出て、みえるってやつありましたね。

 また、映画でもありました。左右で偏向面をずらしたメガネをかけて、その映画を鑑賞すると、スクリーンから、画像がうきでてきて大迫力の映像を楽しめました。私も、「ジョーズ3」という映画をみました。食いちぎられた魚の頭や、人間の手が、スクリーンから飛び出て、どんどんこちらに近づき、30センチくらいのところまで、やってきたときには、思わず目を閉じたものです。

 さて、昨日秋葉原で面白い商品をみつけました。ELSA社の3D REVELATORというもので、パソコンの画面がうきでてみえるというものです。秋葉原で、7900円くらいで買いました。(ワイヤレスタイプ)

 中身をあけると、メガネと、ケーブル、CD−ROMというシンプルなものです。VGA出力につないで、ドライバをインストールし、そのメガネをかけて、いつもどおりにディスプレイを見ます。これだけで、画面から浮き出る本当の三次元画像がみれます。

 これはどういう仕組みかというと、画面を短い時間間隔で、右眼用、左眼用の2画像をすばやく切り替えて表示します。めがねをかけないと、なにやら、ぼやけて2重になったようです。めがねがハイテクでして、画像の切り替えに同期させて、右目、左目の偏向シャッターを切り替えるのです。すると、画面に右目用が表示されているときには、左目のめがねが、シャッターで隠され、左目用画像のときには、右目のめがねが隠されます。

 偏向シャッターは、電子的に動作しますし、切り替え回数が極めて多いため、あたかも、常に両目でみえているように感じるのです。やや、シャッター切り替えで、ちらちらしますので、確かに長時間みていると、疲れますがゲームを遊ぶ程度なら問題ないでしょう。

 優れていると思うのが、特にそのハード用に作った画像である必要がないということです。Direct3Dを使って、描画されているものであれば、基本的にこのハードウェアでうきでてみえます。最近の3Dゲームは、ほとんど、このDirect3Dを使って開発されていますので、三次元に浮き出てみえます。つまり、Direct3Dには、もともと、三次元座標がゲームなどから送り込まれていますので、これを使って、右目・左目それぞれの画像を作りだせるわけです。

 早速、持っている3Dゲームをやってみました。Forsakenなどがもう素晴らしいです。もともと高速で眼がまわりそうですが、これが立体視できるので、怪しい世界に入れました。対して、同じDirect3Dを使っているゲームでも、Diabloでは、せいぜい、オーバラップ(2つが重なると後ろをみえないようにする)くらいにしか、使っていないので、2枚のセル画を重ねた程度の立体視しかできませんでした。今後でてくる3Dゲームが楽しみです。

 今、思いついたのですが、建築関係のソフトで、建物を3次元で表示するものがありますよね。これもDirect3Dで書いてあるのでしょうか?

 だとしたら、クライアントに建物の完成予想の画像をみせるときに、このハードを使えば、クライアントに完全立体視の予想図を見せることができるではありませんか!今まで、大変な装置を買って、大きな企業でしか実現できなかったのですが、これだと、なんと、4900円(ワイヤレスでない場合)でできてしまいます。このハードって、直感では、三次元ゲームなんぞより、こういった用途のほうで、発展していくような気がします。

 私信:ワイヤレスタイプを買いましたが、非ワイヤレスタイプをお勧めしますよ。Yさん。