Diablo2

 ここでは、Diablo2というゲームについて書きます。形式はテーマごとのエッセイとなります。Diablo2を遊んでいない方には面白くないページです。
 Diablo2とは、ブリザードエンターテイメント社から発売されているPC用のオンラインRPGゲームです。日本の代理店は、カプコンとなっています。

 ゲーム内容の詳細については、ブリザード、カプコンのHPを参照してください。

1.宝石

 宝石には、7種類がある。しかし、価値があるのは、頭蓋骨だけといってよい。(ダイヤモンドもほんの少し価値があるが)頭蓋骨は、Diablo2のアイテムトレードの世界では後述するが、立派な通貨として通用しているのである。他の宝石は、入門者が武器などにはめ込む程度で、NIGHTMARE以降のクラスにいくと、捨ててある場合すらある。

 なんで、頭蓋骨(SKULL)だけは価値があるのか。それは、ホラドリックキューブを使用した「SKULL IMBUE」に使用されるからである。このIMBUE(吹き込み)はマニュアルにも載っていないし、公式ガイドブックにも載っていない。

 これは「完璧な頭蓋骨」を6個と、IMBUEをやり直したいレアアイテムをキューブに入れて、合成すると、レアアイテムの魔法属性、ダメージ、防御力などが再度設定される、というものである。一部の人間がいうには「L99クラスのIMBUE」だそうである。つまり、高級アイテムに化ける可能性があるということだ。このため、上級者は、頭蓋骨を集めては、IMBUEで最高級のアイテムを獲得しようと努力する。ただし、必ずしも、いいものができるとは限らないので注意。また、ソードをIMBUEしようかとするとソケット付きロングソードになってしまうので注意。このIMBUEはなんら動作が保証されていない。自己責任で行ってほしい。

 よいアイテムは一度出現すると、消費されることなく用いられ、トレードされていくので、数はどんどん市場に増えていく。SOJ(ヨルダンの石)などはゲーム発売当時は、ほんのわずかしかなく、きわめて貴重だったが、今では、大量に流通している。それに対して、頭蓋骨は出現するそばから、上記のIMBUEに消費されていくのでいつまでも、価値は市場で高くなっている。

 頭蓋骨さえあれば、上位のアイテムなども、市場で入手できるわけである。さて、効率よく頭蓋骨を得るにはどうしたらいいであろうか。まず、1つのキャラクタのレベルを徹底的にあげることだ。アマゾンがお勧めである。そして、そのキャラで他人数参加のゲームに参加して、まず、通常の頭蓋骨を得ていく。3個たまったら、キューブで合成して「傷のない頭蓋骨」にする。

 次に、NORMALゲームを立ち上げ、[血の湿原」を、盾もよろいもはずして、走りまわる。数ゲームで血の湿原を探せば、「宝石のほこら」を発見できる。これをタッチして「完璧な頭蓋骨」の完成である。問題は、ほこらを探す場合にどれだけ高速に走りまわれるかである。これは後述する。

2.走る

 キャラの走る速度は軽く見られるが、いくつかの場面ではきわめて重要となる。上記の「宝石のほこら」探しの場合などがその例である。また、ギャンブルを行う際に、品揃えを変更させる際にも、町の外、商人の間を何度も往復する。早く走れればそれだけ成果が早くあがる。

 しかし、もっとも、走る速度が重要となるのは、なんといっても、PK(プレイヤーキラー)、DUELのときであろう。

 プレイヤー同士の戦いのときには、早く走れたほうが絶対に有利となる。速ければ、敵の攻撃はあたりづらいし、逃げるときにも、ヒットアンドアウェイのときにも楽である。最近は弓アマゾンのPKが大流行しているので、この対策には、速く走ることが絶対に必要となる。

 早く走るためには、最速ブーツをはくこと、またバーバリアンであれば、インクリースト・スピード、パラディンであればVIGORの各スキルを得ればいい。また、レザーアーマーのユニークであるブリンクバットをきると、更に速度が増す。バーバリアンでは、フレンジーを併用すると、更に高速に走れる。2対2DUELなどで、高速走行できるバーバリアンに、パラディンのソーンズのオーラが併用されると、とんでもないソニックスピードの走りができるようになる。こうなると、攻撃は当てるのは困難となる。

3.PK

 クエスト消化中のプレイヤーに敵対宣言をして、モンスターのように殺す。これがPKで、両者合意でルールらしきものも決めて戦うのをDUELといっている。いずれも、プレイヤー同士の戦いである。

 クエストを何度も消化していると、さすがに飽きてくる。強くなったキャラで楽しんでみたいとなると、プレイヤーでも殺してみようか、となる。

 PKでは、実際の戦闘での強さもあるが、それ以外に、不意打ち、はめてなどの巧妙さが重要となる。

 ゲーム自体に、PKがシステムとして組み込まれているわけで、積極的に楽しんだほうがいいようである。ゲーム内でいかに殺されても、何ら問題はないのだから。(まあ、お金と経験値は失うが)もっと気軽にPKをやりましょう。

 PKで強いキャラと、クエスト消化で強いキャラはまったく別といってよい。以下のような点がPK戦では異なる。

 ・クエスト戦では、あまり防御力は意味を持たないが、PK戦では重要である。装飾のプレートなどのレアで、防御力を1000オーバにもっていくのもいい。これにバーバリアンのシャウト、アイアンスキンを併用して、防御力数千を達成させているプレイヤーも多い。こうなると、なかなか攻撃はあたらなくなる。

 ・走るスピードは、例外なく高速にすること。高速で走る相手を殺そうとしてみるとわかるが、極めてやりづらい。

 ・凍結に対する対策が必要である。相手を凍結させようとする攻撃が多いので、「凍結効果無効」のアイテムを絶対に装着すること。セットアイテムの「死神のガード」がもっとも、便利である。なお、パラディンのHOLY FREEZEだけは、凍結を避けることはできない。

 ・相手の得意技を知ることである。そして同時にその攻撃の弱点も知っておく。そのためには、5種類すべてのキャラを育てるといい。アイアンメイデンは、リープアタック、チャージなどには効果ないことなどを常識でしっておくこと。バーバリアンなどは、リープで相手をのけぞらせて、WWでくることははじめからわかっているので、その対策を考えておく。パラディンは、HOLYFREEZEで凍結させ、ソーンズを発動させてチャージときまっているといっていい。アマゾンは、凍結属性のマルチプルショットのあと、遠距離のガイデッドアローでやってくる。ソーサレスはフローズンオーブの連打でくることは明らか。ネクロマンサーはともかく、ボーンスピリットである。

 ・不意打ちPKの手口を知っておく。仲間のプレイヤーであろうが、タウンポータルで1人戻ったら、一応警戒する。WPの近くも同様。「アイテムあげるからちょっときて」とかの手口が有名である。ACT2の魔道師の渓谷をうまく使うと、モンスターを使ってPKできる。

 ・魔法使い(ソーサレス、ネクロマンサー)であれば詠唱速度を徹底的にあげる。すると、通常、一発の魔法をうつ時間に、数発の魔法を打てる。敵対宣言をして、町の出口付近にいすわり、詠唱速度いかして、相手が街を出た瞬間に、フロストノバの連射をするソーサレスが結構いる。

 さて、あなたに不意打ちのPKをしてきた相手をなんとか、返り討ちにした。どうしていますか?私は、すかさずその死体の上に、手もちのクズアイテムをたくさんばら撒く。そして死体を回収にくるのをまつ。
 うまく死体をクリックできずに、クズアイテムをひとつ拾ってしまい、更に死体をクリックするとどうなるか。例で述べると、クズの剣を拾ったあと、死体をクリックすると、死体は残る(本当に持っていた剣が残る)。そこでもう一度殺すのだ。すると、クズ剣と、それ以外のすべての装備アイテムを相手は地面にバラまいてしまう。LOOTがなくても、取得できる。それをありがたく頂戴するのである。

 最近、増えている弓アマゾンとのPKでは以下のような戦法でいっている。パラディンでは、すぐにPK装備に変更する。ブリンクバットと最速ブールを着用。盾は、サイゴンの盾を使用する。死神のガードを着用。まず街の中で、HOLYSHIELDで盾のブロック率をあげておく。VIGOR発動して、超高速でアマゾンに接近する。相手は冷気付きガイデッドアローか、マルチで攻撃してくる。ちょうど、弧をえがくように接近すれば矢はなかなかあたらない。至近距離になったら、すぐにHOLYFREEZEにオーラを変更。あとはチャージの連続である。飛び道具の弓矢は、なんといっても「停止しないと弓を発射できない」というのが弱点なのである。ともかく、すぐに接近することだ。

 ちなみに、PK専用に育成したL80クラスのバーバリアンには、基本的には勝つのはきわめて困難である。同クラスのバーバリアンでないと勝負にならないであろう。なぜなら、防御力10000に近く、ライフも3000といったのが普通だからである。もちろん、非常に高速に移動するし、WWでまずどんな相手でも瞬殺である。もちろん、非凍結装備をしている。多少、攻撃があたっても倒すのは大変である。ソーサレスのフローズンオーブや、アマゾンのガイデッドアローでは何発あたる必要があるかを考えてほしい。

4.インチキ

 ゲームの世界にもいろんなインチキが存在している。トレードなどでも結構、インチキをやってくる人間は多い。手口を紹介しよう。

 ・チャット画面を使用したもの。チャット画面で、ブリザードの人間のふりをして、「あなたのランキングを教えるのでアカウントと、パスワードを教えてくれ」「ベータテストの追加募集をするので希望者はアカウントとパスワードをおくってくれ」「サーバメンテナンスをするので、ログイン中の人間は全員、パスワードをおくるように」とくる。かなりの人間がひっかかる。見ると、キャラが全員、丸裸になっており、いいアイテムを残らず奪われている。

 ・トレード画面を出して、アイテムを相互に提示して合意、でも、相手のバックパックが満タンらしく、うまく取引できない。何度か繰り替えすが、だめ。3回目をやると成功。やれやれと思うと、なんと、一回目に確認したアイテムとは違うアイテムで無価値のものになっていた。

 ・ACT4のQUEST2の宝石ゲットのクエスト。へファストを殺して、ハンマーを拾わずに、待つ。だれか新しいメンバがゲームにはいってきたら、すかさずパーティに誘う。何人かが参加したら、すばやくハンマーを拾い、クエストを達成して、その人数分の宝石を得る。それらを全部自分で頂戴する。同様の手口は初DiabloKILLでも用いられている。

 ・チャットルームなどで、DUPE(アイテム複製)のツールの宣伝をする。指定されたHPからそのツールをダウンロードする。そのプログラムを実行すると、アカウント名とパスワードを聞いてくる、入力すれば、それはいうまでもなく、インチキをしている張本人のPCに送られる。こうして、アカウントハックが可能である。

5.IMBUE(吹き込み)

 このゲームの楽しみに、IMBUEがある。すなわちACT1Q5でIMBUEが行える。

 自分がどのレベルでもらうかが重要であり、武器のIMBUEであれば26あたりからと、いろいろな研究がされている。ともかくすぐにこれらの報酬をもらってはいけない。

 され、IMBUEはどのアイテムに対して行うか、迷うところだろう。結論からいうと、「武器のみ」最上位アイテムとは、槍であれば、LANCE,剣であれば、古代のソードか、処刑人のソード、弓なら、ゴシックボウということだ。これら以外のアイテムにはやらないほうがいいですよ。

6.アイテム複製とリアルマネー

 オープン環境では、PC内のファイルとして、キャラ、アイテムがセーブされるため、いくらでも複製ができてしまう。また、データを改ざんしてオリジナル?アイテムを作る人間すらいるらしい。だから、オープン環境でのアイテムトレードはかなりめちゃくちゃである。すばらしいアイテムを簡単にくれたりする。

 クローズドでは、各種のセーブデータは、サーバ内に格納されている。だから複製などできるはずがないと思われていた。しかしこの手の技術に詳しく、熱意を傾ける人はいるものだ。複製(DUPE)の技術が開発され、高級アイテムが複製されまくったのである。

 たとえば、弓矢の最高はゴシックボウで、ダメージが50。レアで最高になると、150弱の弓となる。これを複製しまくったのである。有名な弓が、DOOMLOOMであり、ダメージが140以上で、各種のすばらしい属性が付けられている。SOJ(ヨルダンの石)という指輪も、複製されまくり、市場にあふれることになった。

 そして、これらのアイテムがゲーム内のお金でなく、実際のお金で売買されているのである。高級弓などは、なんと、1万円以上で堂々と、自分のサイトで売っている人間がいる。これだけ高値で買う人間がいるというのは驚きだが、これだけの収入があるのなら、そりゃ、なんとかDUPEしようとするはずである。一攫千金である。

 PKをかけてくる人間でこれらのDUPEアイテムを使っている場合が結構ある。DUPEについてはブリザードは、複製アイテムを見つけ次第、消去するような変更をくわえたようである。かなり減ったようだが、なくなってはいない。なぜなら、DUPEと知らずにトレードをした人間もあるので、完全な消去はやっていないようにおもえるからだ。1人で同一のものを何個ももっていた場合のみ、消去しているようである。

7.トレードでの人気アイテム

 これはいいアイテムを見つけた!と思っても、トレードでは全然売れないということが多い。売れるアイテムは実に限られているのだ。
 また、どのアイテムは捨てて、どのアイテムはとっておいたほうがいいのか迷うであろう。その際には、ここに書いたものは、保管しておきべきだ。

 ユニークアイテムでは売れそうなものは以下のとおりである。

 ・SOJ(ヨルダンの石):SOJは指輪なので、小さくて通貨として便利。
 ・エトリッチの目:LIFE吸い取りの%で大きく価値が違うので注意。アミュレット(首飾り)
 ・ターンヘルム: マジックアイテム取得可能性でこれも大きく価値が違う。最高の49%ではとんでもない価値になる。
 ・断末魔の痙攣(TWITCH):各種のおいしい効果が多く付与されている軽量よろい
 ・ゴールドスキン;全属性耐性+30のよろい。これは、HELLなどで大変うれしい。
 ・勝者の絹(SILK);+1スキルと、5%MANA吸い取りのよろい
 ・ゴールドラップ:マジックアイテム取得を含め、多くのおいしい属性を持つベルト
 ・天の衣(GARB):低筋力で着用できる高い防御力の軽量よろい
 ・魔道師の拳:詠唱速度上昇の篭手
 ・フロストバーン:MANA+40%、冷気属性攻撃付加の篭手
 ・ゴブリンのつま先:クラッシングブローのついた靴
 ・ウーメの哀歌: +2スキルのネクロマンサー用ワンド
 ・目のない壁(EYELESS):詠唱速度向上の盾
 ・SHARD:詠唱速度向上の短剣
 ・ワームスカル:ネクロマンサーご用達のヘルム

 セットアイテムでは以下のとおり

 ・死神のガード:このベルトは凍結されないのでPK用に入手を求める人が多い。
 ・サイゴンガード:この盾はブロック率が高く、弓アマゾンの弓をブロックするのに必要である。またスキル+1もうれしい。

 ソケットアイテムでは

 ・パバイスのソケット:タワーシールドで十分と思うのだが、完璧主義では、パバイスでないといけないらしい。でもなかなか出現しないので貴重。私はまだ見たことすらない。

 宝石では

 ・すでに述べたが頭蓋骨のみ。まれにソケット盾にはめ込むために、完璧なダイヤをほしがる人も出る。完璧な頭蓋骨は、いまや通貨である。SOJが5000円札。完璧な頭蓋骨が1000円札といったところ。

 レアアイテムでは

 ・アミュレット:+2スキル前提で、各種の耐性、吸収機能、マジックアイテム取得可能性のついたものが極めて高額で取引される。
 ・指輪:DUALLEECHといって、マナとライフを同時に吸収できるものが大人気。
 ・武器:ゴシックボウ、古代のソード、処刑人のソード、ランス、デバインセプターで、ダメージが基本値の2倍以上のもの。攻撃速度向上、ライフ・マナ吸い取りがついていればなおよい。毒属性がついていると価値が下がる。
 ・30%以上のマジックアイテム取得がついたfast runのブーツ

 以上述べたもの以外は、頑張ってもなかなか買い手が現れないようだ。買い手が多いというのは、つまり持っていて役立つということだ。

8.楽なキャラ

 NORMALなどでは、気にならないが、HELLでの8人プレイなどになると、キャラによって、しんどさに差がついてくる。HELLでの参加者を見てみると、バーバリアンが圧倒的多い。次に、アマゾン、ソーサレス、ネクロマンサというところか。パラディンなどは、ほとんど見かけなくなってしまう。

 HELLではモンスターのライフが極めて大きいので、攻撃ダメージが弱いと戦えない。しかし、パラディンなどはダメージの増加が頭うちになり、不十分なのだ。

 バーバリアンでは、ワールウィンドというスキルがあり、250から300オーバのダメージのランスをもって、これを行うと、一回の攻撃で、楽に、5000近いダメージを同時に数匹のモンスターに与えることができる。何よりも、この攻撃は相手を通り抜けることができるので、モンスターに囲まれない。パラディンなどのスキルの補正を行ってほしいものだ。

 パラディンにも、ブレストハンマーという囲まれたときの、必殺技があるが、なかなか相手にあたらないのである。それにダメージはせいぜい、1000である。チャージも同様。アマゾンやネクロマンサーはダメージは小さいけど、なんといっても、助っ人を召還できる。

 パラディンのオーラは、パーティ全員に及ぶのでコンセントレーションなどを使えば、喜ばれるが、それも、序盤から中盤まで。終盤では、オーラなど不要でクエストをこなせるし、経験値とアイテム探しが目的なので、特に、パラディンとチームを組むことはないのである。レベルが70を超えだすと、誰もパーティを組まなくなってくる。

9.セカンドキャラ

 2人目のキャラを育成しようとするときに、どのアイテムを装備させるか。すでに1人目で多くのアイテムを取得しているだろうから、少しでもクエストを楽にできるアイテムを装備させたい。

 セカンドキャラ用にいい武器としては、ACT3で完成される「カリムの意思」である。これは本来クエストアイテムであるが、完成したら、別のキャラに受け渡せば問題なく使用できる。自身は、パーティプレイに参加して、ACT3をクリアすればいい。

 この武器は、まったく装備条件がないため、L1で装備でき、「非常に早い攻撃速度」で「1−40の稲妻ダメージ追加」「マナ吸収」と完璧である。どんなキャラであっても、この武器を持って戦えば、ACT1は無人の野をいくがごとしである。

 また、早くレベルアップさせるためにパーティプレイに参加させるといい。経験値が早くゲットできる。

10.高レベルがなぜ低レベルのゲームに入ってくるのか

 レベル1から10くらいの人でゲームを作って遊んでいると、必ず、L30くらいの人がはいってくる。L30くらいの人同士でゲームをやってると、必ずL60くらいの人がはいってくるものだ。

 Diabloはそのゲームに参加している人が協力して、なんとか倒せる程度にモンスターの強さを自動的に調整するようになっている。だから、L1の人がいるゲームに、L70の人が参加すれば、L1の人にとっては、実にしんどいゲームになってしまう。よく、L9くらいの人が、L30くらいの人に乱入されて、ゲームレベルがあがってしまい、かわいそうに、モンスターに殺されまくっているのをみかけるだろう。

 なんで、低レベルのゲームにはいってくるのか?

 それは経験値の調整にちょうどいいからである。1人でプレイすれば、ちょうどいいのかもしれないが、それでは、多くの経験値をすばやく取得できない。かといって、パーティに参加すると、難易度が高すぎたり、パーティでアイテムを取得できなかったりする。だから、少し難しくなっている程度のゲームで1人でパーティ組まずにプレイするのが一番いいわけだ。

 だから、自分よりも低レベルのプレイヤーのいるところに、入り、1人でクエストを消化するのか、アイテム、経験値獲得でもっとも、有利なのだ。

 ACT3の憎悪の牢獄で、高レベルの人がゲームにいるために、殺されまくっているパーティをみかける。高レベルの人間が入ると、稲妻属性のきわめて強いモンスターが続出するので、あきらめてゲームを作り直したほうがいい。

11.ファーストキル

 Diabloでは、ボスキャラをはじめに殺したときに、よいアイテムが出現するようになっている。ゲームを作り直して再度クリアしても、なかなかアイテムは出現しないはずだ。

 それを狙っているプレイヤーが多い。低レベルのプレイヤーのいるゲームに参入し、パーティを組まずに、プレイする。やがて、低レベルプレイヤーが、ボスキャラと対決をはじめたら、突如、パーティに参加するのだ。そうして、ボスキャラを殺す。そうすると、かなりの確立でいいアイテムが取得できる。

 自ら戦いに参加すればまだまし。もっとひどいと、戦っているのを離れて見守り、モンスターが死ぬ寸前に、近寄って落ちらアイテムをさっと取る。みなモンスターと戦っているので拾うのがどうしても遅れてしまうのを利用した手口だ。アイテムをかっさらうのに、一番適したキャラは、なんといっても、ソーサレスで、モンスターが死ぬ寸前から。ALTキーを押し、テレキネシスで離れた場所からアイテムを奪う。

12.よく死ぬ箇所

 マルチプレイヤーでゲームをしていると、誰が死んでも画面の上に、そのことが表示される。長い間やっていると、「よく死ぬ箇所」というには決まっていることがわかる。それを列挙してみよう。プレイするときには、その箇所で注意すれば死亡率は大幅に減少する。

 ACT1:
 ・暗い森の「樹の拳のツリーヘッド」他のエテコウとチームを組んで高速でつっこんでくる。逃げながら攻撃しましょう。
 ・奥の歩廊の「フレイムスパイク」通常の雑魚キャラと間違えて油断するが、のろいをかけて一斉射撃をしてくる。

 ACT2:
 ・街の出口付近。この付近には、ユニークを含めて多くのモンスターが待ち構えている。飛び出していって、取り囲まれて憤死する。出口にすぐ近くで死ぬのはみっともない。パーティ全員で出て行こう。
 ・蛆虫の巣窟にいる稲妻属性のビースト。道が狭く逃げられずに電撃を連続してくらってアウトということがある。
 ・クロウ・ヴァイパーの寺院レベル2にいる、ファングスキン。動きがすばやく稲妻属性のため、ほとんどの場合でレベル2に入った瞬間に死者が出る。無理をせず、少しづつ攻撃しよう。
 ・魔道師の渓谷。ワープしたとたんに大量のモンスターが全方位から攻撃してくる。
 ・デュリエル;なからず用心棒を雇って、変わりにはじめの一撃をくらってもらうようにしましょう。

 ACT3:
 ・蜘蛛の洞窟の「劫火のスザーク」蜘蛛のくせに異常に動きがはやく、洞窟内ですばやく逃げられない。蜘蛛の集団にあったら、ともかく一度ひこう。
 ・フレイヤーの密林全体。例のちびっこモンスターが大量に出現する。小さいが、非常に強いので甘くみてはならない。また、シャーマンも、強力な火炎をはくので、一撃必殺でいくしかない。
 ・憎悪の牢獄の「火花の拳のブレム」。トラビンカルと憎悪の牢獄は、やたら強いサブボスキャラが現れるが、やはり、一番恐ろしいのは、この稲妻属性のモンスターである。パーティブレイで「マルチプルショット」属性を併用したものが現れたら、あきらめて、ゲームを作り直したほうがいい。

 ACT4:
 ・出口から出て最初。ヴァイルモンスターの大群に囲まれないように。
 ・混沌の聖域のオブリビアンナイト。数匹で現れ、遠距離から魔法の一斉攻撃をしてくる。このゲームでもっとも強いモンスターといえようか。作戦としては、すぐに距離をおき、魔法の届かないところまで逃げて、ついてきたザコキャラをまず全部倒す。それから、高速で近づき一気に倒す。やられるパターンは、周りの雑魚を倒している間に、魔法をくらうのが多い。

13.人種間紛争

 Diablo2のネットワークプレイでは、世界中の人間が1つのゲームに参加できる。だから、4人でプレイしていて、あとでどこの国かを聞いたら、カナダ、香港、韓国、日本人(私)などということがざらである。世界中の人と、楽しくプレイして、コミュニケーションが取れるのだから、すばらしいことである。

 でも、このゲームの世界でも、人種間の紛争があるのだ。悲しくなるが現実である。

 ターゲットにされ、攻撃され非難されているのは、韓国の人たちである。韓国の人を見つけ次第、PKする、などという結社まで作られていたり、チャットなどで、人種に対する罵倒まで行う人が存在する。ゲームの中ですら、こうなのかと絶望的な気持ちになる。せめてゲームの中でこそ、楽しく交流をしていきたいではないか。

 罵倒する人たちの主張を聞いてみると:

 1.人のレルム(ASIA以外ということか)に入ってきて、わけのわからん言葉で話しまくる。英語で話せ。ASIAレルムに帰れ。

 2.クエスト中に、PKをかけてきたりするのは、だいたい韓国プレイヤーだ。

 3.GIVE ME ITEMといってしつこくついてきたりするマナー違反の多くは韓国プレイヤーだ。

 私は、そうは思わない。ネットワークゲームで不快な思いをすることが多い。でもそれは、思い違いとか、一部不快なプレイが好きなプレイヤーが存在するだけのことであり、それを人種の問題にするのは誤っている。不快感を人種の相違に挿げ替えていくことこそが現実の世界でも、悲劇をもたらしているはずだ。

 1は、彼らにも言い分がある。それはASIAレルムのあまりにもひどい稼働率だ。一時期はほとんどゲームに参加できないほど、混雑、不安定、サーバダウンといった状態が頻発していた。だから、ネットワークゲーム先進国の韓国人プレイヤーは、安定稼動しているUSAレルムなどで遊んでいたのだ。だいいち、ブリザードの公式ツールでレルム変更ができるではないか。英語はできないかもしれないが、それを言い出したら、われわれだって、韓国語をはなせないではないか。

 2は、ネットワークゲーム先進国の韓国人プレイヤーの文化からすれば、そんなに悪いこととは思えない。Daiblo2自体、設計者が設定にリアリティを持たせるために、街の中からであればいつでも、誰に対してでもPK宣言できるようにしたのだ。つまり、設計者が、組み込んだプレイ形式を、全部楽しもうとしているのにすぎないので、PKされた、悪いやつと判断するのは間違いだ。そんなことをいったら、UNREALトーナメントなどの参加者は全部極悪人なのか?

 不意打ちを工夫したり、それを逆襲したり、避けたりするのも面白さだ。それを楽しもうとしているのだから、一方的に非難するのは間違っていると思う。ぜひ、PKを撃退するような工夫をしよう、それもこのゲームの楽しみ方なのだ。

 3.確かにマナーの悪い人間はいる、しかしそれは、韓国プレイヤーだけではない。日本人、米国人にも酷いやつはたくさんいるのである。韓国ではネットワークゲームが非常に人気があるので、プレーヤーの絶対数が多い。低年齢プレーヤーも多い。だから、マナーの悪い人間も目につくこともある。それを、不快な思いをした、マナーがない。あいつは韓国人だった。韓国人は悪い、これはやめてほしい論理である。

 私は、韓国の人とパーティプレイをよくするが、実にいい人が多い。その中にまれにマナー違反の人間がいるだけの話しだ。英語ができなくても、顔文字を駆使したりして、コミュニケーションは可能だ。

 「いや、そうやって、人種間紛争のようにして遊ぶのも楽しいものだ」という人もいるが、そうは思わない。人種に対する罵倒、憎悪の表現だけは、「たかがゲーム」とはとても私は思えないのだ。