2000/9/28 ピストル社会

 米国では今でも市民の自衛の権利が認められている。だから、ピストル犯罪がよく発生する。しかし、「自分の身を自分で守る権利を認めろ」という意見も強い。あの米国の広さを見るとそれもなんとなくわかる。警察に110番?しても、やってくるのに1時間くらいかかるようなところでは、ピストルくらいもってないと、恐いのもわかる。

 アメリカよ、なぜ早く銃の所持を禁止しないのか、日本を見てみろ、犯罪は少ないだろうと、米国のピストル犯罪の報道をみると、いいたくなったものだ。しかし、最近の日本での凶悪犯罪の多発と、その犯人がつかまらない状況をみると....

 どんな凶悪犯が報道されても、つかまって、きちんと処罰される、ということがわかれば、こっちも安心である。自衛のためのピストルなど必要ないだろう。警察におまかせすればいいのである。でも、凶悪犯多発、で、あまり逮捕されない、犯人がそのまま町でくらしている、たとえつかまっても、処罰されない、処罰も軽い、ということになると、これは歩いていて恐ろしくなる。一言でいうと、無法地帯ということだ。

 ちょっと前までは、日本の警察は世界1優秀で、検挙率も非常に高いので、凶悪犯が現れても、「悪いことすれば結局はつかまるんだよ」ということを考えて安心できた。それが、不祥事続き、検挙率が下げ続けている現状、少年凶悪犯が、ほとんど罰せられない状況を見ると、安心できなくなってくるだろう。ましてや女性などには、ストーカなどの陰湿な犯罪もまっている。保護もしてくれない、となると、どうなってしまうのだろうか。犯罪の被害者になっても、ああ、運が悪かったのだなあ、で終われということだろうか。

 町を歩くと犯罪に巻き込まれるぞ、という可能性が日本でも冗談でなく次第にましてきているような気がする。そのうち、現金を持ってあるけなくなり、夜は誰も歩かなくなり、ストリートギャングの天下になるのだろうか。

 中年男性に行なったアンケートで、かなりの%の人が、自衛のための道具を持っていることに本当に驚いた。特殊警棒といって、伸縮する警棒、防犯スプレーまで持っている人が多いである。

 なんとか、凶悪犯を逮捕して、きちんと処罰してほしいものだ。警察のみなさん、奮起して、頑張ってください。よろしく御願いします。そうじゃないと、だんだん日本がアメリカのような自衛の文化になっていきます。そうして、ピストルを庶民が持つようになり、米国のピストル犯罪の悲劇が日本でもおきるようになってしまうではないですか。

 日本市民が自信をもって、「アメリカよ、早く銃社会から脱皮せよ!」ということを言えたのは、日本の治安が優秀な警察によって保たれている、というのが大前提なのであります。警察のみなさんの肩にかかっています。