2000/9/27 興信所

 別れた元彼のストーカーとか、ネットで知り合ったストーカ、結婚サギなどについては、いくら女性は恐い、助けてくれ、といっても、なかなか警察は動かないらしい。(動けない?)従って、報道でも、女性が警察に助けをもとめても何もしてくれずに、結局殺されてしまった、などというのが続出している。つまり助けてはくれないようだ。じゃ、そういう女性はもう、殺されるのを待つしかないのか?ということになる。

 資本主義で、公務員がやってくれないサービスは、自然に企業がやるようになる。これはまちがいない。郵便局の小包が遅い、ということにあれば、自然に企業がやってきて、翌日配達の宅配業者となった。警察が女性の恐怖に対応してくれないのであれば、これも企業が対応するようになるだろう。

 なーんて思っていたら、TVで衝撃の番組をやっていた。はじめにあげた問題を全部、完璧に解決してしまったのである。それは警察がではなく、興信所がである。しかも、その調査、解決の手法がいかにもプロであり、みていて鮮やかである。胸すくシーン続出である。

 何度いっても何もしてくれなかった、といってるのに、お金があればこういう会社がきちんと解決してくれるわけである。あの番組をみた女性は、もう、警察ではなく、興信所に相談をすることになるだろう。彼らは、すぐ動いてくれるし、その方法もプロフェッショナルである。

 ネットストーカをつきとめ、名前、会社、自宅を調べる。そして、本人を問い詰めてやめさせる。念書をかかせて保管する。
 元彼ストーカについては、ストーカ行為を全部、ビデオに納め、証拠を全部押さえて、本人を取り囲み謝罪させる。
 結婚サギも、犯人の行動を全て調査し、身元を明らかにしてしまう。そして、本人を取り囲み、問い詰める。親を呼び出し、男のやってきた悪行を全て教える。そして、騙し取った金の借用書を書かせる。親を連帯保証人にする。

 どれも実にあざやかであった。これらの被害者の女性が、警察にいっても、まず解決しないだろう。

 警察も頑張らないと、どんどん仕事は民間が片付けてしまう。そのうち、警察は告訴状と証拠を受け取って、裁判にするだけの機関になってしまうかもしれない。(もっとも興信所は元警察の人がやっているという指摘もあるが)

 女性にとっては、(金はかかるが)実に頼もしい味方である。

 今後、ストーカ以外も民間企業がどんどん警察のやってくれないことを肩代わりしていくでしょう。渋谷のいたずら書きなんかも、犯人を全部調べ、名前をあきらかにして、謝罪させ、損害賠償をさせる、なんて民間企業がやってくれるようになるのであしょうね。暴走族も、全部の身元をつきとめ、保護者に賠償を求める、ゴミ捨て魔なんかも、同じようになってくれるようになるでしょうね。

 きっと、警察業務代行業みたいなビジネスが急成長するかもしれないですね。