2000/8/31 どこまで行くのか携帯電話

 携帯電話の、凄まじい技術競争はどこまで行くのだろうか。いや、携帯だけでなくPHSもすごい。視線を仰角20度くらいにして、街を歩くと、そこらじゅうに、PHS基地局の空間ダイバーシティアンテナをみかけるようになった。ずいぶん増えたなと思っていると、PHSって最近ちゃんとつながるのよ、という女子高生の話を電車の中で耳にした。PHSの攻勢もすごい。移動中も電話がきれづらくなっているようだ。よくつながる。しかも、移動中の会話もできる、というと、携帯と非常に近い商品になってくる。モバイルコンピューティングでは、コンピュータとPHSを繋げている人は多い。現時点では通信速度は全然いいし、通話品質もよい。PHSでは、基地局の電波範囲が狭いところから、居場所を検出し「付近のおいしい食事ところ」とかを表示させるサービスもあるようだ。

 反対に携帯電話も、料金は安くなっているので、PHSの領域をくうようになる。両者の商品としての差はだんだん、あいまいになってきている。携帯電話の世界でも競争はいうまでもない。雑誌、TVなどで見かけた新技術を列挙すると。

1.自動販売機のジュースを携帯で買う

 自動販売機のスリットに、携帯電話から出した端子を通す。すると、ジュースがでてくる。料金は、携帯電話から送信され、銀行口座からちゃんと引き落とされるのである。
 携帯で決済機能を既にもっていることから、技術的にはそんなに難しいことではないのかもしれないが。本当のデビッドカードは、携帯なのかも知れない。

2.ウォークマンでなく、携帯でアルバムを聞く。

 携帯電話で、圧縮された音楽データをダウンロードし、それを携帯で聞く。携帯、ウォークマンの2つは持ち運ばなくてよくなる。

3.小鳥のさえずり、あ、電話だ

 公園で、さわやかな小鳥のさえずりが聞こえる。あれ、と思うと、友人が携帯を取り出し、あ、電話だ。金属的で無機質なピーピーという呼び出し音でイライラする時代ももう終わるのかも知れない。

4.腕時計型のディスプレイと組み合わせてのウルトラセブン?

 SFドラマで出てくるように、腕時計で相手の顔を見ながら、会話する時代はもうすぐである。思わず「転送してくれ」といいたくなる。

 すごいものである。