2000/8/29 MS税

 また、税金徴収でっか?かんべんしてくれー。

 WindowsMeとかいう新?商品です。

 MACも今では危機から脱して結構売れてるし、LINUXも、UNIXもビジネスとかマニアとかに売れているけど、やはり一般庶民には、ゲイツ様のお与えになったWindowsしかない。OS市場は市場寡占に限りなく近いので、グレードアップします、お金は徴収します、と上から言われれば、庶民はへへーと頭を下げて、文句言わず税金を払うしかない。

 んで、「おおー使いやすくなったな」と納得できれば、いくら金を払ってもいいのだけれど、「なにこれ?どこが新製品なの?」と怒りたくなるものを平気で、新製品として、グレードアップ料金を取り上げる。もうMSが完全に握っているので、みんな無気力で怒る気も起きないのでしょうか?それとも、広告料金引き揚げられるの恐いのかなあ。

 なんで、評論家とかが、この程度の機能強化、バグフィックス、ドライバ追加で、新製品といえるんだ、ユーザを馬鹿にするなと怒らないのだろうか?不思議でならない。そのたびに、消費者は、なんの疑問もなく、MSに納税?している。

 一般のソフトウェア製品で、こんな私から見ると失礼な有償アップグレードを繰り返していたら、市場からNOを突きつけられ、退場させられる。でも、Windowsはへっちゃらである。対抗馬がいないからである。握っているからである。

 アプリケーションソフトは、OSが使ってもいいよと公開している機能群を使って動く。そのOSの機能への入り口をAPIといってるわけで、APIをアプリケーションはソフト内部から呼び出して使っている。この呼び出し方、インタフェースを、他の競合OSは使ってはならない、ということになっている。(著作権)

 APIのインタフェースをまねして、別のOSを作ってはならないわけだ。OSの性格からいって、今、自分の上にのっているアプリは、他のOSの上ではうごかないわけだから、一度市場をにぎってしまえば、もう負けるわけはない。APIの真似を許すのなら、OSの競争が起きるのだか、そうならないわけだ。

 だから、MSのWindowsと競争しようとするには、OSだけでなく、上で動く膨大なアプリケーションも別に作り上げなければならないことになる。今の時代にこんなことできるわけがない。

 だから、OSは完全にMSが握れるわけだ。価格設定はもう自由である。

 私の考えでは、OSは情報社会の基盤(インフラ)なのだから、1企業がにぎっていいわけがないのである。にぎらせたら、ろくなことにならない。これは、APIの独占許可から生まれた弊害なのだ。APIには著作権を認めず、自由に真似をしていいようにしなければ、独占は崩れるはずがない。競争になるはずがない。日本とかが気付かなくてもわかるけど、米国が気付かないで、APIに著作権を認めてしまったというのは、まことに滑稽である。

 人間と車のAPIとも言える、車のハンドルとブレーキというものに、1自動車企業に著作権を認めたら、今の世界はどうなっているかを考えてみればいい。

 同じように、国家の税金があるが、最近の国際化にとって、あまり税金を調子にのって高くすると、企業が海外に出て行ってしまうようになっており、このあたりにも、競争が起きて、適正税金?が保たれる時代がやってきている。

 不満をもちながらも、藩主の胸三寸で米を納めさせられた、江戸時代の農民を思い出した。