2000/8/3 UFO

 UFOは存在するか、霊魂は存在するか、ネス湖も恐竜は存在するか、異星人は存在するか、超能力は存在するか。

 こういった議論はいつまでも繰り返されるし、TVなどでも、取り上げられる。それらによく登場する人物もいる。これらで生活をしている人もいる。

 2005年に人類は滅亡するか。これは上記の命題とは種類が違う。それは勝敗がわかってしまうからである。2005年になれば、滅亡するか、しないかの決着がついてしまうのである。

 富士山が大噴火するといっていたおじさんがいた。でも、予言した日に噴火はしなかった。日時を指定してしまったから、勝敗がついてしまったわけだ。日時を指定しなければ、いまだに、あの本は売れていただろうし、おじさんもTVに出ていることだろう。(また、ノストラダムスの予言で、責任追及されている人もいない。笑いものにすらならなかったわけだ)

 でも、最初に上げた命題は、決着はつかない。いや、絶対に、「存在する」派は「負けない」のである。「いない、ない、存在しない」ということを証明するのは、限りなく不可能だからだ。「存在しない証拠」の提示は非常に難しい。

 TVで議論が行なわれたら、私は「存在する」側につく。(存在するとは全く思ってないが)絶対に負けない。

 存在する証拠が否定されても、「それはインチキだったかも知れないが、それでも本物は存在する」といくらでも言えばいいのだ。もし、本物の証拠が出れば勝利である。負けがなく、引き分けが勝ちである。早稲田大学の某先生が勝つことは永久にないのである。

 だから、マスコミでも、インチキがいつまでたっても登場するわけだ。手でスプーンをまげていたところが、見つかっても「体調不良でついやってしまったのだ」といえばいい。

 「負けない命題」を専門に扱っている産業・職種もある。不思議なことに、「霊魂は信じないが、宇宙人は既に地球にいる」「超能力はあるが、ネッシーはいる」という人は少ない。肯定派は全部肯定する傾向があるのは面白い。これなどは、絶対に負けない命題で食っている人たちといえるだろう。

 XXをみたという人は、他のも見たという人が多い。私など、一つもみたことがない。見せてほしいものだ。

 なんでも不思議なら、一応信じておこう、だって面白いから。不思議大好き人間?という人たちをスポンサーに、まだまだこれらの業種(超能力者、某元ディレクター、預言者、霊能力者、雑誌、漫画などなど)は繁盛しそうである。儲かるんだろうなあ。

 楽しく信じすぎて、不思議関係の同好会からカルト宗教にいつのまにか、入ってしまった、なんてならないように気をつけましょう。