2000/7/15 痔2

 いよいよ明日から入院です。いやだなあ。

 手術を行う際には当然麻酔をかけます。まず肩にいっぱつ注射を打ちます。するとなにやら朦朧としてくるそうです。次に、腰の背骨に注射を打ちます。これは神経をブロックし下半身が麻痺して痛みを感じなくさせます。

 この段階で手術が行なわれ、体を切られるわけです。痛みはないそうです。(意識はある) この下半身の局所麻酔をうった際には、頭を動かしてはいけないそうです。動かすと、脳味噌に麻酔が残り、あとで、気持ち悪くなるとのこと。

 さて、問題は麻酔がきれてきたときであります。

 当然、切った神経がすぐにつながるわけではなく、痛みは続いております。麻酔は切れてくるとどうなるか...とてつもない痛みが襲ってくるわけであります。痛みは休んでくれないし、夜も続きます。痛み止めは確かに効きますが、これは連続しては打てませんし、1時間しか痛みをやわらげてはくれません。癌などで大きな手術をすると、1週間は夜も痛みで眠れないそうです。また、痔の手術の場合は、3日間は夜も痛みで寝られないことを覚悟しなければなりません。

 かつて松島病院で痔の手術を受けた家族の友人に、家族が「大作が痔の手術を受ける」といったら、一言「ご愁傷さまです」といったそうです。また、インターネットで体験談を調べてみると、「麻酔が切れてくると想像を絶する傷みが肛門付近にやってきた。脂汗を垂らしながら、ベッドの手すりを握り締めて傷みをこらえた。」とありました。またある方はその痛みを「真っ赤に焼けた炭を、お尻の穴に押し込められているような傷み」と表現していました。

 それらを知って、気が遠くなりました。もう覚悟しなければなりません。母は「痛くなったら、死んだ父親を思い出しなさい」といってました。 

 入院手続きをしてみると、医学の疼痛対策も少しは進んできたようです。「硬膜下ブロック法」というのが、保険外であるそうで、希望者にはやってくれるとのこと。これは腰の皮膚の下にタコ糸くらいの注入チューブを設置し、手術後2日間、少しづつ少しづつ特殊な装置で麻酔薬を連続していれるものです。価格は8900円。これをやれば、「強い痛み」を感じるのは6人に1人になるそうです。通常の傷み止めとの併用も可です。

 今では大手術では、保険適用されるのですが、痔の手術では認められていないそうです。厚生省の偉い人が、ガンガン痔になれば、認められるのかもね。

 この価格では、当然、みんな希望するのではないか?と思ってきくと「ええ、ほとんどの人は希望しています」そりゃそうでしょう。そういう麻酔をやれば、真っ赤に焼けた炭が、消えかかった炭くらいになるのだったら、誰でもやりますよ。そりゃ。10万円かかったってやってもらいます、絶対。先に述べた家族の友人は、「俺が受けたときには、そんなのなかった!」といってたそうです。

 将来、更に医学が進歩し、スタートレックのように、なにやらかざすだけで、検査も治療も終わってしまうようになるといいですね。

 痔の原因ですが、便秘がちの人(女性が多いそうです)は、裂け痔、切れ痔。酒をガバガバのみ、座ってばかりでお尻に負担をかけていると、痔核(いぼ時)。そして、下痢気味の人(といっても、みんな可能性があるそうです)は痔ろう、ということになります。

 みなさんもお尻を大切に。お風呂もいいし、乳酸菌飲料やビオフェルミン飲んでビフィブス菌を育成し、座ってばかりでなく軽い運動をしましょう!

 では7月25日ごろにまた日記?随筆を書きます。