2000/7/5 印刷技術

 会社では、ほんとに多くの印刷業の方と知り合ったし、一緒に仕事をさせていただいた。

 最初の会社では、ソフトウェアのマニュアルを1冊、執筆した。このときには、印刷会社に行くと、畳みたいな板に、原稿や図表を含めて版を1ページずつ作っては(切り貼り!)、撮影をして印刷用の版を作成していたのを見た。だから、校正で大胆に赤をいれると、そこの部長さんに、いいかげんにしてくれと怒られた。毎回、畳をつくり直すわけだからそれは大変である。もう手作業の職人芸の世界だ思った。

 2つ目の会社でも、膨大な印刷を御願いしたが、このときには、既にパソコン(Macです)での原稿執筆の時代になっていた。専用アプリで作成し、印刷して完全原稿として製版していただいた。そのころから、実は、データから直接製版できるんですよ、と教えていただいた。上記の時代に比べると執筆者も、印刷するみなさんも大幅に手間がはぶけるようになった(と思う)。

 でも、話では、新しい印刷技術の時代に対応するため、コンピュータ、ソフトウェア、最新印刷機械、超高分解能スキャナなど、設備投資が大変であり、それで印刷業の選別がはじまっているとも聞いた。考えると、機械だけあってもだめなわけで、使いこなす人材、ノウハウも必要になる。お金をかけて新技術を導入して、次の時代にかけるかの決断の時代だったのだ。IT革命は印刷の分野ではとっくの昔にはじまっていたわけだ。IT革命が一番早くはじまったのではないか?シビアな世界である。なにわ金融道の作者も独立した際、高いお金をかけて導入した最新機械を使いこなせなかったため会社を倒産させたとかいていた。

 私はアマチュア無線をやっているので、QSLカードを作成する。QSLカードの作成で有名なオノウエ印刷という会社に御願いした。すごく安くて綺麗だった。ここでは広告で「ハイデルベルグ社製最新高分解能スキャナ導入!」と大々的にうたっていた。なんでも、すごい機械だそうである。(こういう分野はやはりドイツなんですかね)雑誌の切り抜きをわたして待っていたら、目をみはる綺麗なQSLカードがどかんと1000枚送られてきた。それで、たったの14000円である。わたした写真そのものより、きれいにみえた。安くなったものである。

 どうしても、発注元として値切らざるを得ない。部数を少なくする交渉をすると、部数なんて関係ないということを教えてもらった。版を作成し印刷機が回りだすまでが金がかかるので、部数ではないとのことだった。また、紙こんなに立派でなくてもいいから、もっとヘラヘラの紙でいいよ、というと、逆でヘラヘラの紙が高いのだと教えてもらった。多くの印刷業の方が見えられ、今では、あるドキュメントをつくるときに、印刷物と固定するのではなく、一つの製造過程で、印刷本であり、データであり、WEBページであり、CD−ROMであるという共通データ形式を作るのだという提案をしてもらった。こうすれば、どの媒体でも「印刷」できるわけだ。既に印刷業の媒体は紙とは限らないようだ。仕事で印刷を御願いさせていただくときに、本当に助かるのが、仕事が速い、ミスがない、安いである。また、ある程度の顧客の「わがまま」を聞いていただけるとうれしい。

 さて、今回新しくリンクさせていただいた横浜ハイテクプリンティング株式会社さんであるが、私の自宅近くにオフィスをお持ちである。先駆けて、先端のハイテク印刷技術を導入されている。そして、嬉しい価格で私達のいろいろな印刷ニーズにこたえてくれる。自信を持って推薦させていただきます。