Sep 16, 2019

一点集中の攻めの受け損ねを反省してみる

昨日は毎年参加している、地域の将棋大会だった。
今年も家庭が忙しくて準備不足で、特に今年は直前になっても実戦練習をほとんどやらなかったので、予選突破は完全に諦めていて、予選落ちして指導対局を受ける覚悟で行ったが、意外にも2連勝で予選突破した。決勝トーナメント1回戦敗退はいつも通りだが、予選突破がストレートの分、例年より少し良い結果だった。

決勝Tの1回戦は、悪いと思ってなかった局面から、一方的に攻められて受け方がわからず、そのままボロ負けするという、私にはよくある、指していて全く面白くない将棋になってしまったので、激指14を用いて少し研究してみる。


筆者は後手である。先手が3手目角交換から振り飛車にして、このように▲6六銀△6五歩▲5五銀とぶつけられた。△6三銀と引けば5五の銀が立ち往生して先手が困るのではないか、▲4五歩からの桂馬攻めが見えてるが大したことないだろうと思って引いたら、数分の長考の後、▲7七角とされた。

これを見ても、△4三金右で受かるだろうと思った。
相手は4年前の優勝者で、その年に私も当たって負けたのだが、圧倒的に強い感じではなかったし、長考してる時に意表を突かれて悩んでいる感じだったので、苦し紛れの手だろうと思った。
△4三金右▲4五歩

△同歩▲同桂△4四歩▲3三桂成△同金上▲4五歩△同歩▲4四銀打

となってこの局面になったが、まだ受け切れそうに思っていた。
そこから△4二飛▲4三銀成△同飛▲4四金△4二飛▲3三金△同桂▲4四銀

となって崩壊し、この後△6四角▲3七金△3二金▲5五金から角を取られて▲5一角とされて終了した。

何が悪かったのだろうと激指14で解析してみたら、42手目の△4三金右から58手目の△3三同桂までの間の悪手は56手目の△4二飛だけで、評価値は42手目の△4三金右で+380(Pro+3, 先手有利)、52手目くらいまで後手だけ最善を尽くしても+560、本譜の手順でも56手目の△4二飛の悪手が無くて代わりに△4一飛▲3三金△同桂▲4四銀△3二銀

とすれば+589なので54手目まで評価値がほぼ最善手順と変わらないという感じなので、42手目の△4三金右の時点でどうしようもなかったようだ。
しかし、上の△3二銀の局面の評価値が最善手順と大差ないといっても、52手目に△4二飛とするとこの局面まで一本道なのであり、51手目の段階でこの局面を想像できたとしても、筆者には危なっかしくてこの局面を選択することはできない。▲4四の銀が動くと△4六歩があるので、先手が悩みそうで、勝負手としては良さそうだが、後手がこれで耐えていると判断するのが、筆者には難しそうだ。

局後の感想戦では、相手の人がどこかで△6六歩とされるのが嫌だったと言っていた。▲同角に銀があれば△6五銀ということだろうか。筆者としては先手に1歩渡すリスクが大き過ぎてまず考えられないし、激指14の検討手順には出て来なかったが、先手としては角を狙われるのが一番嫌だったのだろうか。
また、52手目の△4二飛がまずく、△3一桂なら良かったのではないか、という話になった。激指14の検討手順には出て来なかった(52手目の候補手の上位は△5四銀、△4二金、△3二玉)が、進めてみると、△3一桂▲3三銀成△同桂▲4四銀△3二銀

▲3三銀成△同銀▲2五桂△4四銀打▲3三桂成△同銀

で激指14の評価値は+500〜+700くらいで極端に悪くはないし、あくまでも筆者の感性では、後手の手順がわかりやすいし、後手が受け切っている。後手からの攻め味が無いが、先手が焦っていればミスを誘発しやすい。上の手順中、先手には4三の金を取る機会が2回あるが、4三の金を取ると△同桂で先手の攻めが切れやすいと思う(局後の検討では△4三同桂で後手良し)。このようにしたかったと思った。

他に、激指14の候補手の中に、46手目から△5四歩▲3三桂成△同桂▲4四銀△6四角▲4六歩

というのが出てきた。46手目に△4四歩としないと先手から▲4四歩とされて困ると思ったので、ここで△5四歩は選ばなかったのだが、もしこの局面のように▲4六歩を強要できるなら、これを選択したい。ただ、この手順で▲4六歩を強要できるかどうかを考えるのは、筆者には難しすぎる。


決勝Tの1回戦は面白くない将棋になったが、予選の1局目で100回やっても勝てそうにないY田さんの強引な仕掛けを咎めて初めて勝ったので、今年は大満足だった。

予選の2局目は序盤からミスを連発して必敗になった後、相手に大悪手が出て必勝になり、激指14の評価値が+1600(筆者が優勢)の、まさに考えなくても勝てる局面を、本当に考えずに悪手を交えながら数十手指し続けてたら、全く気付かなかった下図の△7九銀を食らって驚いた。

▲同玉は△5九竜から頭金、▲5八玉には△6九角で、▲同金は△同竜から頭金、▲同玉も頭金で詰む、よくある形である。呆然として1分くらいその局面を眺めた後、一応詰んでいることを確認してから投了しようと思って、2回くらい一通り確認したら、△6九角▲同玉の時に打つ金が無いことに気付いた。対戦相手も同じ勘違いをしていたようで、投了前の儀式のように▲5八玉、△6九角、▲同玉と淡々と指したら、すごく驚いていた。

筆者の過去のエントリーを読み返してみると、毎年、今年は準備不足だったと書いている。今年も、1ヶ月前からネット将棋で練習しておこうと思っていたのに、何故か一向にやる気にならなかったのである。忙しくて1人の時間があまり取れない中でも、1日に将棋ウォーズの10分将棋を1局指すくらいの時間は取れたと思うが、結局ほとんどやらず、将棋の本を読んでいただけだった。
今年は大会に向かう道中も何か足取りが重く、それで思ったのだが、私は将棋が好きでも、指し将棋があまり好きではないような気がする。
さらに考えてみると、勝ってもそれほど嬉しくないことが増えたからだと思う。負けるよりは勝つ方が当然嬉しいが、自分より弱い人に勝っても嬉しくないし、覚えた定跡がはまって、それだけで勝っても面白くないし、序盤のリードを守り切って勝つの時は、逆転されるリスクに怯えながら指し続けるので疲れる。自分より強い人に勝ったり、一手違いの終盤の競り合いで勝ったり、逆転勝ちすると嬉しいが、筆者は自分より強い人にはほとんど勝てないし、終盤が弱くなったので一手違いになると勝てないし、逆転勝ちができない。将棋を楽しむには、年齢的に厳しくても終盤力を上げるしかないのかも知れない。

Posted at 23:52 in 将棋 | WriteBacks (0)
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