比較:競技会結果−第42回と第43回について−

 表1によると,昨年の第42回の参加人数が226人,今年の第43回の参加人数が179人です.参加人数は減りましたが,入賞者数は実は増えています.この入賞率を計算すると,昨年と比べ約10ポイント上がっています.特に受験のためか参加人数の少ない6年生は第42回も第43回も入賞率が高くなっています.
 
表1 参加人数と入賞(優〜3位)
第42回(H11,1,24)
第43回(H12,2,6)
参加人数
入賞者数
入賞率
参加人数
入賞者数
入賞率
3年生以下の部
48
10
20.8%
34
11
32.4%
4年生の部
44
10
22.7%
36
12
33.3%
5年生の部
45
10
22.2%
42
13
31.0%
6年生の部
36
10
27.8%
24
10
41.7%
中・高生の部
53
10
18.9%
43
13
30.2%
合計
226
50
22.1%
179
59
33.0%


 入賞ねらい目の6年生の部ですが,だからと言って簡単に優勝ができるわけではありません.表2を見てもらえればわかると思いますが,優勝するには900点を超える点を獲得しなくてはなりません.しかしながら3位の末席に入賞するための最低得点は今年に限っては低くなっています.
 
表2 優勝得点と入賞最低得点
第42回(H11,1,24)
第43回(H12,2,6)
優勝
3位末席
10番目
優勝
3位末席
10番目
3年生以下の部
540
395
395
505
385
390
4年生の部
845
610
610
750
545
560
5年生の部
930
690
690
890
640
655
6年生の部
900
700
700
945
605
605
中・高生の部
1000
880
880
990
740
780
団体の部
4070
2980
−−−−−
3990
2800
−−−−−


 競技会は個人戦で得点を争いますが,団体戦としてチームの成績でも争います.各学年の部でチーム内の最高得点者5名の合計でチームの得点とします.もちろん各チームとも全学年に最低1名の選手を出さなければ,団体戦で争うための団体権を得ることができません.団体権を持って出場している選手とそうでない選手の人数を比較し,そのチーム数で1チームあたりの参加人数の平均を出したものが次の表3です.
 
表3 参加人数の平均
第42回(H11,1,24)
第43回(H12,2,6)
全体
団体権
非団体権
全体
団体権
非団体権
人数
226
175
51
179
139
40
チーム数
24
13
11
17
10
平均
9.4
13.4
4.6
10.5
13.9
5.7


 表4の第42回の結果から団体で入賞した各チームが何人の選手を動員したかがわかります.入賞したチームは最低でも全体の平均以上,更には,団体権を持つチームの平均を超える動員をしていることがわかります.強いからたくさん連れて来るのか,たくさん連れて来れるだけ選手層が厚いから強いのか.この結果から,第43回の入賞候補を類推してみたいと思います.
 
表4 第42回の結果
優勝 牧野そろばん学園 18人
準優勝 梶田珠算学院
22人
2位 南港珠算教室
15人
真上珠算教場
25人
3位 菊水はしでら珠算教場
16人
井門珠算塾
11人
木庭珠算学院
12人


 第43回の団体権を持つ各チームの人数は次の表5の通りです.この中で団体権の平均13.9を上回っているチームは6チームあります.昨年の結果から考えると,この6チームは入賞する可能性が高くなります.では実際の結果はどうだったのでしょうか.
 
表5 第43回の各チームの人数
人数順
チーム名
人数
真上珠算教場
24
牧野そろばん学園
20
菊水はしでら珠算教場
19
梶田珠算学院
17
南港珠算教室
17
藤原珠算教室
15
稲田珠算教室
関西珠算学校
中谷速算塾
10
安田塾


 実は,その6チームすべてが入賞しています.人数順に得点を取っていると言うわけでもありませんが,大体の傾向があらわれているのでしょうか.
 
表6 第43回の結果
人数順
チーム名
人数
結果
得点
真上珠算教場
24
2位−2
2960
牧野そろばん学園
20
優勝
3990
菊水はしでら珠算教場
19
2位−1
3100
梶田珠算学院
17
3位−2
2880
南港珠算教室
17
準優勝
3335
藤原珠算教室
15
3位−3
2800
稲田珠算教室
3位−1
2900
関西珠算学校
中谷速算塾
10
安田塾


 このページは,第42回大阪学年別珠算競技大会の,参加選手に関して,稲田珠算教室で整理したものです.各塾の参加人数は,当日の欠席等を考慮していません.また,来年度の競技大会への傾向と対策として必ず役に立つとも言えませんので,この資料に関する責任は負いかねます.

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