パナマがスペインに侵略される以前には、79の種族、50万人以上のインディヘナ(先住民)が住んでいたと推定されている。しかし、現在では7つの種族しか確認されていない。
主な種族としては、マヤ族と関係が深いと考えられているグアイミー族、南アメリカから渡ってきたチョコエ族などである。しかし、パナマ市内でよく出会うのはクナ族であろう。
クナ族は身長が低く、男性はがっしりとした体つきをしている。また、どことなく日本人に顔つきが似ているので、親しみさえ感じてしまう。
女性は文明的な服装には関心がなく、数枚の布きれを合わせ縫いして模様を描いたモラの衣服をまとい、赤や黄色の布を頭にかぶり、ビーズを通したひもで腕や足を飾り、黄金の鼻飾りをつけるといった、極めて色彩豊かでユニークな装いをしている。
パナマには9つの県と1つの自治区があるが、その自治区であるサンブラス諸島はクナ族の使用に供されている。
上の写真はパナマ市内のモラ広場の様子である。モラは一枚5〜50ドルくらいで売っているが、交渉次第で値引きも可能である。