hello, world


■ はじめてのプログラム

 新しい言語を習得する時に始めて記述するプログラムは悠久の昔から、画面に "hello, world" を表示するものと決まっています。ViViScript ではこれを以下の様に記述します。

    console.writeln("hello, world");

 "." はオブジェクトのプロパティメソッド(関数とほぼ同意です)を指定します。 この場合は "console" オブジェクトの "writeln" メソッドを実行します。 このように、ViViScript はオブジェクト指向プログラミング(OOP)的な書き方が可能なのです。 (OOPアレルギーの方は、ゲゲッと思われるかも知れませんが、OOPが可能というだけで、 必ずしもオブジェクト指向なスクリプトを書く必要はありません。この場合でも "console.writeln" が文字列を画面に表示する関数と理解すれば、通常の手続き・関数型言語と何ら差異はないと思います。 でもOOPは慣れると大変便利なので、ここはひとつ奮起してマスターされることをお勧めします)
 "console" はビルトインオブジェクトと呼ばれるもので、ViViScript があらかじめ用意しているものです。その名のとおり、コンソール画面のオブジェクトで、 画面に文字列を表示することができます。スクリプトを単体で実行すると、アウトプットビューが表示され、 そこに文字列が表示されます。
 "writeln" は引数の文字列を画面に表示し、改行を行います(改行を行わない "write" もあります)。 表示する文字列はメソッド名のあとに、括弧で括って指定します。

■ コンパイルと実行

 新規ドキュメントを作成し、スクリプトプログラムを記述します。 記述し終えたら、ドキュメントをかならず保存し(安全のためにね)、 Ctrl + F7 を押します。 これで、スクリプトをコンパイルし、実行します。
コンパイルが始まると、アウトプットビューが表示されます。 コンパイルエラーがある場合は、エラーメッセージが表示され、処理が中断されます。 無事コンパイルが終了すると、スクリプトを実行します。例のプログラムをコンパイル実行すると、 画面は以下のようになります。

    D:\viviScript\hello.vvs:
    no errors detected.

    hello, world
アウトプットビューをクローズしたい時は、単に Escape を押します。
メッセージをいろいろ変更して、実際の動作を試してみてください。

■ 実行の中断

 不幸にしてスクリプトプログラムが無限ループに陥ってしまった場合など、 スクリプトの実行を中断したい場合は、Ctrl + F7 を入力します。以下のプログラムで試してみてください。

    for(;;)
        console.writeln("hello, world");