文字列選択


■ 操作対象の指定

 ViViでは、文字列に対し削除やクリップボードにコピーなどのなんらかの操作を行う場合、 操作の対象となる文字列を先に選択し、次にコマンドを指定するという形式をとります。 この形式は 、Windows 95 や Macintoshでは標準の方法です。DOSのアプリケーションなどでは逆の順序のものもあり、 そちらに慣れている方は最初は違和感を感じるかもしれませんが、慣れてしまえば、 こちらの方法の方が手間が少なくて効率的です。

    ViViでの操作:
    1. 操作対象の文字列を選択する
    2. コマンドを指定する

■ キーによる選択

 文字列を選択する時は、シフトキーを押しながら前節で説明したカーソル移動を行います。 たとえば、[Shift]+→ を入力すると現在のカーソル位置の文字から、ひとつ右にカーソルが移動し、 元の位置の文字が選択されます。選択された文字列は、通常は反転表示されます(この時に使用される色は、 プロパティシートの "カラー" タブで設定できます)。
 選択を行うためのキー操作をまとめると以下のようになります。

[Shift]+→カーソル位置の文字を選択し、一つ右の文字に移動する
[Shift]+←一つ左の文字に移動し、その文字を選択する。
[Shift]+↑1行上に移動し、元のカーソル位置の直前からそこまでを選択する
[Shift]+↓1行下に移動し、元のカーソル位置からそこまでを選択する
[Shift]+[Ctrl]+→次の単語の先頭までを選択する
[Shift]+[Ctrl]+←前の単語の先頭までを選択する
[Shift]+[Home](表示上の)行の先頭までを選択する
[Shift]+[End](表示上の)行の最後までを選択する
[Shift]+[PageUp]次のページまでを選択する
[Shift]+[PageDown]前のページまでを選択する
[Shift]+[Ctrl]+[Home]ドキュメントの先頭までを選択する
[Shift]+[Ctrl]+[End]ドキュメントの最後までを選択する
[Ctrl]+Aドキュメント全体を選択する

 選択を行っている状態で、さらに上記の操作を行うと、選択領域は広がったり、 縮んだりします。シフトキーを押さずにカーソルキーを押すと選択は解除されます。
 Windows 95 の操作に慣れていない方は、これらを一度に覚えるのは大変かもしれませんが、 この操作方法は Windows 95 の標準の方法で、MS-Word などのワープロとも共通ですから、 この機会に是非マスターしてください。

【お試し】 上記のキー操作を行って文字列を選択しましょう。 選択するだけではつまらないかもしれないので、変換コマンドなどを実行してみてもよいでしょう。

【高度】 ViViではキーコマンドをすべてカスタマイズできます。 以前に別のエディタを使っていて、キーアサインをそれと共通にしたいという人はキーアサインをカスタマイズしましょう。 メニューは 「その他」-「カスタマイズ」 です。

■ マウスによる選択

 マウスで文字列を選択することもできます。選択したい文字列の最初にマウスカーソルを移動し、 左ボタンを押します。ボタンを押したままマウスを移動すると、 最初の位置からマウスカーソルの位置までが選択されます。適当なところで左ボタンを離すと、 文字列が選択できます。この操作をドラッグと言いますが、ドラッグ中にマウスを画面の上や下に移動すると、 画面がスクロールします。これで1画面に収まらない領域を選択することも可能です。
 シフトキーを押しながらマウスで文字を左クリックすると、現在のカーソル位置からクリックした場所までが選択されます。 選択する文字列が大量で、ドラッグによるスクロールが煩わしいときにはいいかもしれません。

■ マウスによる行単位の選択

 マウスを行の先頭よりも左(行番号が表示されるところ)に移動すると、マウスカーソルが矢印に変わります。 この状態でドラッグを行うと、文字列を行単位で選択することができます。 Xウィンドウでは、トリプルクリックで同様の動作を行いますが、ViViではサポートしていません。

【お試し】 マウスのドラッグによる選択、シフトキーを使った選択、 行単位の選択を行ってみましょう。それぞれ、どんな場合に使うといいかも考えてみましょう。

【注意】 すでに選択されている文字列をマウスでドラッグすると、 文字列を移動したりコピーしたりします。これについては DnD(ドラッグ&ドロップ)のところで説明します。