カスタマイズ


 ViViでは、キー、ツールバー、メニューのカスタマイズが可能です。 設定は 「その他」-「カスタマイズ」 メニューで行います。  メニューを選択すると "キー", "ツールバー", "メニュー" の3つのタブを持ったダイアログが表示されます。 目的とするタブを選んで、設定を行います。

 ViViでは、エディタへの操作/命令を "コマンド" と呼びます。 使用可能なコマンドはカスタマイズダイアログのコマンドツリーに分類されて表示されるものです。 ファンクションキーを押したり、メニューを選択した場合は、そのキーやメニューに結びつけられている コマンドがViViにメッセージとして送られ、それが処理されます。
 カスタマイズ機能とは、このキー、ツールバー、メニューとコマンドの結びつきを変更する操作のことです。

┌────┐     ┌─────┐      ┌─────┐
│メニュー│     │ツールバー│      │ キー  │
└────┘     └─────┘      └─────┘
  │           │            │   
  │メニューアイテムに  │アイコンに       │キーコード
  │アサインされた    │アサインされた     ↓
  │コマンド       │コマンド    ┌────────┐  ┌──────┐
  │           │        │キー/コマンド │←─│キー定義情報│
  │           │        │ 変換モジュール│  └──────┘
  │           │        └────────┘   ↑キーカスタマイズでは
  │           │            │          これを修正
  └─────────┐ │ ┌──────────┘コマンドメッセージ
            ↓ ↓ ↓
         ┌──────────┐
         │ViViのコマンド │
         │  ディスパッチャ │
         └──────────┘
              │
              │各オブジェクトへ
              ↓

■ キー

 ほとんどすべてのキーにコマンドを割り当てることができます。 下図はカスタマイズダイアログの "キー" タブを選択した状態です。
 左側のツリーコントロールはアサイン可能なキーの一覧がツリー状に表示されます。 キーはいくつかのグループに分類されています。キーの場合は先頭にキーのアイコンが表示されますが、 コマンドがアサインされているキーはキートップが赤に、そうでないものは黒で表示されます。
 コマンドがアサインされているキーを選択すると、右側のコマンドツリーでそのコマンドが選択され、 どのコマンドがアサインされているかがすぐに解ります。 コマンドがアサインされていないキーを選択した場合、コマンドツリーの選択は解除されます。

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┃カスタマイズ                          ×┃
┠─────────────────────────────────┨
┃┌──┬─────┬────┐                  ┃
┃│キー│ツールバー│メニュー│                  ┃
┃│  └─────┴────┴──────────────←──┐┃
┃│┌──────────┐┌───────────┐      │┃
┃││キー        ││コマンド       │【アサイン】│┃
┃││├ファンクションキー││├ファイル系     │      │┃
┃││├特殊キー     ││├カーソル移動系   │【 解除 】│┃
┃││├アルファベット  ││├クリップボード系  │      │┃
┃││├数字       ││├挿入系       │【リセット】│┃
┃││└記号       ││├削除系       │      │┃
┃││          ││├変換系       │【 一覧 】│┃
┃││          ││├その他の編集    │      │┃
┃││          ││├検索系       │【 保存 】│┃
┃│└──────────┘└───────────┘      │┃
┃│            コマンド概要       【 読込 】│┃
┃│ □ Ctrl+       ┌───────────┐      │┃
┃│ □ Shift+      │           │      │┃
┃│ □ Alt+       └───────────┘      │┃
┃└───────────────────────────────┘┃
┃                 【 O K 】【キャンセル】  ┃
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◎ キーにコマンドをアサインする(割り当てる)手順

 任意のキーにコマンドをアサインする時は以下のようにします。

◆ 方法1.コマンドをドラッグ&ドロップする。

  1. 割り付けたいキーが左側のキー一覧で表示されるようにする。
  2. Ctrl, Shift, Alt の状態を決定する。
  3. 割り付けたいコマンドを右側のコマンド一覧から選択し、そのままドラッグしてキーにドロップする。

◆ 方法2.アサインボタンを使用する。

  1. 割り付けたいキーを左側のキー一覧から選択する。
  2. Ctrl, Shift, Alt の状態を決定する。
  3. 割り付けたいコマンドを右側のコマンド一覧から選択する。
  4. 【アサイン】ボタンを押す。

 キーにすでにコマンドがアサインされていると、キーを選択した時、そのコマンド が自動的に選択されます。したがって、キーを選択する前にコマンドを選択すると、 キーを選択した時に、先に選択したコマンドが変化してしまうことがあります。 必ず先にキーを選択するようにします。

◎ キーアサインを解除する

 キーを選択すると、それにコマンドがアサインされている場合、右側のコマンド一覧で アサインされているコマンドが選択状態になり、【解除】ボタンが有効になります。 ここで【解除】ボタンを押すと、キーのコマンドアサインが解除されます。

◎ キーアサインをデフォルト状態にする

 【リセット】ボタンを押すと、設定されたキーアサインをすべて破棄し、ViViのデフォルトの キーアサインにします。大事な設定は保存しておきましょう。

◎ キーアサインの一覧を表示する

 【一覧】ボタンを押します。

◎ キーアサインをファイルに保存する

 【保存】ボタンを押し、ファイル名を指定します。

◎ キーアサインをファイルから読み込む

 【読込】ボタンを押し、ファイル名を指定します。

注意:

  • F1等は Windows がコマンドを割り当てているので、再設定すると変なことになるかもしれません。
  • 'A' 等の通常のキーに Ctrl+ 等を指定せずにコマンドを割り当てることも可能ですが、 その時はその文字が入力できなくなります。(^^;;

■ メニュー

 メインメニュー、右ボタンメニュー、ユーザ定義メニュー(1〜10)のすべてをカスタマイズできます。
下図はカスタマイズダイアログの "メニュー" タブを選択した状態です。左側に現在設定されているメニューが、 右側に設定可能なコマンドの一覧がそれぞれツリー構造で表示されます。

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┃カスタマイズ                           ×┃
┠──────────────────────────────────┨
┃┌──┬─────┬────┐                   ┃
┃│キー│ツールバー│メニュー│                   ┃
┃├──┴─────┘    └──────────────────┐┃
┃│┌──────────┐       ┌───────────┐│┃
┃││メニュー      │【 追 加 】│コマンド       ││┃
┃││├メインメニュー  │【 削 除 】│├ファイル系     ││┃
┃││├デフォルトメニュー│【セパレータ】│├カーソル移動系   ││┃
┃││├右ボタンメニュー │【 Popup 】│├クリップボード系  ││┃
┃││├メニュー1    │【 上移動 】│├挿入系       ││┃
┃││├メニュー2    │【 下移動 】│├削除系       ││┃
┃││├メニュー3    │【プロパティ】│├変換系       ││┃
┃││├メニュー4    │【 リセット 】│├その他の編集    ││┃
┃││├メニュー5    │       │├検索系       ││┃
┃│└──────────┘       └───────────┘│┃
┃│                   コマンド概要       │┃
┃│                   ┌───────────┐│┃
┃│ □半角カナ 【 保存 】【 読込 】│           ││┃
┃│                   └───────────┘│┃
┃└────────────────────────────────┘┃
┃                 【 O K 】【キャンセル】   ┃
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◎ メニューツリー

 メニューツリーは現在設定されているメニューの状態を表します。ルートには "メニュー" ノードがあり、その直下に "メインメニュー", "デフォルトメニュー"、"右ボタンメニュー", "メニュー1", "メニュー2"... があります。 メインメニューは通常フレームウィンドウに表示されるメニューで、ドキュメントをすべて閉じると デフォルトメニューに切り替わります。 右ボタンメニューはマウスの右ボタンを押したときに現れるメニューで、 それ以降はユーザ定義のメニュー1〜10です。 これらの名前を変えたり、順番を変えても意味がないので、変更はできません。
 Windows 95 のエクスプローラと同じように各メニューの先頭には "+" または "−" のボタンがついています。 "+" ボタンをクリックすると、ボタンが "−" に変わり、それの直下のメニューアイテムが表示されます。 これはエクスプローラでフォルダやファイルを表示するのと同じです。
 メニューアイテムには、文字列メニュー、セパレータ、ポップアップメニューの3種類があります。 文字列メニューはコマンドが割り当てられていて、これを選ぶとそのコマンドが実行されます。 後で説明するアクセスキーを割り当てることもできます。セパレータは水平方向の直線で、 メニューアイテムを区切るだけのものです。ポップアップはメニューアイテムをグループ化したものです。 ファイルシステムのフォルダと同じようなものです。

◎ コマンドを追加する

 右側のコマンドツリーのコマンドを選択し、メニューツリーでコマンドを追加したい場所を選択し、 【追加】ボタンを押すと、選択されているメニューアイテムの直前にコマンドが挿入されます。
 メニューアクセスキーを設定する場合は【プロパティ】を使用します。

◎ コマンドを削除する

 メニューツリーで削除したいメニューアイテムを選択し、【削除】ボタンを押すとメニュアイテムが削除されます。 ルートや各メニューそのものを削除することはできません。また、マウス右ボタンクリックでメニューを表示させ、 "削除" を選ぶことでメニューアイテムを削除することもできます。
 メニューアイテムの削除は Undo することはできないので、間違って消した場合はキャンセルをしてください。

◎ セパレータを追加する

 メニューツリーでコマンドを追加したい場所を選択し【セパレータ】ボタンを押すと、 選択されているメニューアイテムの直前にメニューアイテムを区切るためのセパレータが挿入されます。

◎ ポップアップを追加する

 メニューツリーでコマンドを追加したい場所を選択し【ポップアップ】ボタンを押すと、 選択されているメニューアイテムの直前にポップアップメニューが挿入されます。
 ポップアップの文字列は "new popup" となります。文字列の修正やメニューアクセスキーを設定する場合は 【プロパティ】を使用します。

◎ メニューアイテムの上移動

 移動をしたいアイテムを選択し、【上移動】ボタンを押すと選択されているメニューアイテムが ひとつ上に移動します。

◎ メニューアイテムの下移動

 移動をしたいアイテムを選択し、【下移動】ボタンを押すと選択されているメニューアイテムが ひとつ下に移動します。