「秘密のケンミン SHOW」をネタにした話、後編。
1/10 の正月特番から。
これは知らなかった。北海道では「鶏の唐揚げ」のことを「
ザンギ」と言う。
そういえば、「
ザンギ」という単語は聞いたことがある。あるが、どこで聞いたのかは覚えていない。北海道には、今世紀どころか平成になってから行ってないし、現地で、ということはないと思われる。飲み屋のメニューかスーパーの棚か。
上に「鶏の唐揚げ」と書いたが、番組でも言っていた通り、正確には「唐揚げ」とは味付けが異なり、しかも、鶏に限らないとのこと。
そもそも「
ザンギ」の語源が不明であり、そうかと思えば愛媛に「
ザンキ」という料理があり、人によっては唐揚げのことだと思っていることもあるなど、謎は深いようである。例によって Wikipedia の
ページがよくまとまっているので、そちらをどうぞ。
俺としては、あの、全国統一規格を重視するコンビニ、しかも
セブン−イレブンが、北海道では「唐揚げ弁当」を「ザンギ弁当」としている、ということに驚いた。「北海道方言」というより、「北海道標準語」として浸透している単語だ、ということなのだろう。
この「コンビニの全国統一規格」の印象については、十年位前、秋田に遊びに来た宮城の人が、「全国統一規格を重視するコンビニが、雪国では風除室を作っている (それくらい寒い、雪が降る)」と言って驚いていたことによる。
たとえば
LAWSON が「超神ネイガー」の
連続ドラマのスポンサーをしたり、
CircleK-Sunks が地元の放送局と手を組んでオリジナル弁当を作ったりと、最近は必ずしも統一規格優先ではない。
最後、有名な熊本の「
あとぜき」。部屋に入ったら後ろの戸を閉めましょう、という意味。「
せく」は「閉める」。
見てなかったので知らなかったのだが、暮れに秋田を特集したらしい。ホームページにそれがちょっと紹介されているので、それに関するツッコミ。
秋田駅東口
*1の拠点センター「
アルヴェ」。まぁ、「拠点センター」ってなんだって話はあるが、役所の窓口もコンビニもホテルもレストランもあります、映画館は一回ケツまくりましたが別のところが入りましたよ、という建物。
名前の由来は、秋田弁の「(何かたのしいことが)あるべ」と、イタリア語の“Alveare (人の集まる場所)”という語をひっかけているそうだが、俺が聞いたときには、秋田と言えば竿灯、竿灯は七夕行事、七夕といえば織姫と彦星、アルタイルとヴェガ、って話だったような気がする。
ベガルタ仙台とかぶってるじゃん、って思った人はあんまり多くないようである。
秋田川反漁屋酒場という居酒屋チェーン。確か店頭で貼り紙を見たんだと思ったが、ここのアルバイト募集要項には、条件として「秋田弁が堪能なこと」がある。ひょっとしたら番組でも紹介されていたかもしれないな。
ナマハゲにはこないだちょっとミソがついた。全国的にはもう忘れられたニュースかもしれないが、観光化の弊害だ、とかいうような意見も出ていて、実は秋田県内ではナマハゲそのものの存在意義を問う騒ぎになっている。
正月特番では、隣県同士が張り合う、というコーナーがあった。二回くらいかな。
これが、自分達の自慢をするだけではなく、相手をくさすのである。それも、ひな壇に並んでいる芸能人が言うんなら、飛ばしすぎだな、とか、台本にあるのかな、とか考えることもできるが、地元の一般人がそれをやる。
それってどうよ。隣人の対立をあおってどうすんの。やっぱり都会は (この番組は
読売放送が製作) 田舎を見下してるってのが見える。見るほうも見るほうで、他人が他人をバカにするところって楽しいんだろうな、やっぱり。
しかもその内容がまたつまらない。うちには高島屋がある、とかそんなようなこと。大都市圏に組み込まれてることが自慢になるんだからそれはそれですごいのかもしれないが。
まさか、一般人のインタビューにも台本があったりはしないよねぇ。
まぁ、そんなわけなので、方言ネタを拾う機会ではあると思うんだが、もう見ません。
宮崎特集のときは見るかもしれない。
浅香唯が出たらな。